【前編】妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談『旦那さんのそのままを愛すれば、不妊はなくなる!』

妊娠前デトックスラボの代表、松田あやこさんは「健康で丈夫な赤ちゃんを産みたい」という女性の気持ちを叶えるために、何百人もの女性の妊娠を助けていきた。現在、銀座店、恵比寿店の2店舗を運営している。自身も不妊治療の末に栄養療法に行き着き、自然妊娠した経験を持つ。今回は、あげまん女性の妊活における大切なことから「バリキャリ女性」の妊活についてまで、あげまん妊活についてじっくり話してきた。

【前編】『旦那さんのそのままを愛すれば、不妊はなくなる!』
【中編】『お互いのシミュレーションを「話し合う」ことこそ、妊活夫婦の理想のあり方』はこちら
【後編】『アゲメン男性は、女性に「キャリア」以上の価値を与えてくれる』はこちら

赤ちゃんのために体を準備する!妊娠前のデトックス

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

中村あきら(以下 あきら) 今回は「妊娠前デトックスラボ」の松田あやこさんに、「あげまん女性の妊活とはどういうものなのか?」ということについてお話をうかがいたいと思います。
妊娠デトックスラボでは、簡単にいえばどのようなことをされているのでしょうか?

松田あやこ(以下 松田) 妊娠前デトックスラボでは「元気な赤ちゃんを産むための身体づくり」をコンセプトに、これから妊活する方や、現在妊活しているけれど、これまで身体づくりをしてこなかったというような方でも、今からできる体質改善のお手伝いをしています。
具体的にはデトックスを軸に、不妊の原因になっている生活習慣とか嗜好を少し分析しています。身体の中に有害重金属があると、胎児の骨の発達とか神経機能に影響が出ることが実際にわかっているので、それらを排出して、体内環境、赤ちゃんが育つお腹の状態を整えるというサロンをしています。

あきら それで実際に赤ちゃんができるのですか?

松田 今すぐ赤ちゃんを望んでいるわけではないということで避妊されている方が、「まずは妊活準備のための体質改善をしたい」という場合もありますが、赤ちゃんを望んでおられて、私の言うとおりにしてくださった方は、だいたい半年程度でご懐妊という結果が出ています。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら それはすごいですね。どのくらいの女性が来られているのですか?

松田 恵比寿店をオープンしてまだ1年ちょっとなので、何千人というわけではないのですが70~80人の方がお越しくださっています。

あげまん女性の妊活はここが違う!妊活はメンタルが大事!

あきら テーマである「あげまん女性」というところにも入るかも知れないのですが、ご懐妊のために大事なステップというものがあるのですか?

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

松田 ステップということでいえば、まず不妊要因がなにかということですね。生理がきちんと来ていたり、ちゃんと排卵していたりといったことでしょうか。例えば、卵管に詰まりがあったりすると、どうしても医療の手を借りなければなりませんし。
それから、何よりも赤ちゃんを心から望んでいるか、本当に欲しいと思っているかという気持ちですね。赤ちゃんが自分の中に来てくれたことを本当に喜べる状態になっているかどうか。そういうメンタルであることが、一番大きいと思います。

あきら 松田さんから以前、「妊娠にはメンタルがすごく関係している」と聞いて、すごく驚きでした。改めて、それはどういうことなのでしょう?

松田 メンタルの部分。これがとにかく重要です。これさえクリアできれば、すべて上手くいくじゃないかっていうぐらい、メンタルが重要だと私は思っています。具体的には「本当に赤ちゃんが欲しい!」と思っているか、ということです。

あきら ということは、なかには本当に欲しいと思っていなくて妊活している人もいるということなんですか?

松田 「そんなにでもないけど、一応欲しい」とか、本当はいらないのに欲しいと言ってみたりというようなことではないのです。「欲しいけれど、今じゃない」みたいなニュアンスでしょうか。
例えば、キャリアをすごく積んでいらっしゃる方で、欲しいとは思っているけれど、「今はプロジェクトの真っ最中だから、今できたら困るな」とか、自分が妊娠して産休育休に入っても大丈夫なように新人を採用したけれど、まだ育っていないとか。そんな自分を取り巻く環境からなんとなく心にブレーキがかかって、妊娠に踏み込みたいのだけれど、100パーセント全身全霊、潜在意識も含めて、赤ちゃんを望むというところに行ききらない方は多いですね。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら そこでいうと、あげまん的女性とさげまん的女性の妊活の違いはあると思いますか?

松田 ありますね。あげまん女性はそもそも、妊活であまり苦労することはないと思います。
そもそもあげまん女性の状態でいれば、年齢とかも含めて、よほど身体のリスクがない限り、妊活にあまり苦労をしない気がします。というのは、夫婦の夜の生活も含めて、あげまん女性は多分、ご主人に抱かれることが幸せだし、うれしいんです。
ご主人も、あげまんの妻を愛しているからこそ、それが自分の男性的承認欲求が満たされ、自分が男としてちゃんと受け入れられている実感、この女性の夫でいることに幸せと満足していると思います。多分いろいろな感情があると思うのですけれど。
一方で、さげまん女性の妻の場合、セックスをしたくないから不妊治療をするとか。夫との夫婦生活は最小にしたいからタイミングを医師に判断してもらっていたり。こういう状況は不妊治療をしなくなる理由の一つにもなるのですけれども、

あきら ―なるほど。そもそもセックスをしたくないということがあると。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

松田 セックスをしたくないから不妊治療をするというのは極端かも知れませんが、「不妊治療をすることによって、セックスしなくていいんだ」というような、一種の開放感を感じる人もいるのは確かですね。

あきら 不妊治療がパートナーシップとかではなく、ある意味ツールになっているような感じですか?

松田 例えば、不妊治療をしている人に「今月、妊娠の可能性ありますか?」と聞くと、「今月はお休みだから、ないです」といい切ってしまう。ということは、夫婦のコミュニケーションがぜんぜん取れていない。そういう生活がまったくないということですよね。

あきら そもそも、子どもを作りたいという本質的なところではなく、ただセックスから逃げているような状態になっていると。

松田 逃げているというよりは、たぶん「しなくていいって、こんなに楽なんだ」みたいな感覚ですね。だとしたらやっぱり、逃げていることになるかもしれません。
でも、うちで妊活しているあげまん女性の場合、そういう夫婦生活が減ることはないんです。医師の指示で、この日は避けたほうがいいとか、治療する上で炎症の原因になるからこの時期は避けて欲しいということは当然あるのですが、それ以外は定期的にいろいろな工夫をしながら、すごく楽しんでいらっしゃるんですよね。

あきら 確かに。ぼくの場合でもすぐに赤ちゃんできました(笑)

松田 それはおめでとうございます。(笑)

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら でも、ぼくの知っているあげまん女性たちも、そもそもこれといった妊活はしていなくて、「作りたいときに作る」といった軽さのようなものを持っているなというのは感じます。
逆に、さげまん女性は、妊活と聞いて発する言葉がすごく重いんです。それって、旦那さんに思っていることや、赤ちゃんを産むということに対して、自分自身にメンタル的に大きな、何かネガティブなイメージを持っているのかなって感じるんです。そこを変えると、確かに変わっていくのかなと思いますね。
では、さげまんの女性はどのように変わっていけばいいのでしょうか?

妊活で大切なことは「ご主人のそのままを愛している自分」を受けいれること!

松田 まずは一番先に「ご主人のそのままを愛している自分」を受けいれて欲しいですね。別に妊活している方がさげまんだとかということはまったくないんですね。ただ赤ちゃんを望むばかりに、ご主人から見てさげまん女性になってしまう要因が妊活にはたくさん潜んでいます。

例えば、不妊治療や妊娠するために、とったほうがいいタイミングというのがありますよね。その日に「今日は排卵日だから早く帰って来てね」と、カレンダーに大きくハートマークなんかを書いておいたりしても、ご主人が何かしらの事情で遅くなると、妻が怒っていたり、泣いたりしている。これはご主人にとっては、すごくプレッシャーですよね。

あきら それはもう、たしかにそうです。

松田 やはり男性は「今、この瞬間の妻を抱きたい」という欲求が、たぶん一番だと思うのです。でも、その日が排卵日から遠いと、妻が夫の誘いを断ったり。にも関わらず、妻が妊娠のタイミングがあるからと「この日だからね」ってメラメラしている。その日に都合をつけて早く帰宅できなかったり、疲れて上手くできないと、「あなたがこうだからできないのよ!」と責められる。だからすごく男性はかわいそうだなと思うこともあります。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら 男性側からすると、「オレは子どもを生むための道具なのか」なんて思ってしまいますね。「じゃあ、子供なんかいらないじゃないか」と感じてしまうかも知れません。そんなことを一度考え始めると、「パートナーとしてこの人はどうなんだろう?違うんじゃないか?」というところまで考えてしまったりして。そういうふうになってしまうと、仕事にも集中できなくなり、結果も出せなくなってしまう。そういう男性もけっこう見てきたと思います。

松田 妊活が結果的に、さげまん体質になる環境を作り出すという典型的なパターンですね。

あきら そうならないためにはどうすればいいのでしょう?まずは奥さんが「旦那さんを愛している自分」を受け入れるということですか?

松田 そうですね。愛している自分を認めるというところでしょうか。

あきら なぜそれを認めることがむずかしいのでしょう?

松田 たぶん、認めていないというつもりはないんです。でも、結局、先ほどの「子どもを生む道具」ではありませんが、「妊娠をするために自分はこれだけがんばっている。だから夫にもこうあって欲しい」という理想がどうしても生まれてしまうんですね。そこで、本来のご主人の心や体の状態を見ずに、その理想だけを求めてしまうんです。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら そんなマイナスのスパイラルに落ち込まない方法はありますか?

松田 世の中の女性は「褒める」ということを意識的にしているみたいですが、妊活では難しいところです。褒めることも大切ですが、褒めてばかりだと、ご主人からすると妊活が他人事になってしまったり、妻を応援する立場になってしまうんです。
例えば、体外受精をしているご夫婦の場合、妻が「8時までにこのカップに精子を出してね」といい、それができたら「よくできました!」と褒める場合があります。これを繰り返すと、妻が望むからそこに協力するという流れが出来上がってしまうんです。
自分と向き合って子どもを欲しているパートナーに感謝をするほうがたいせつだ思います。タイミングを取っていたとしても、そのときに身体を重ねている喜びを感じることのほうが、本来は健全です。それ以前にそれが本来のあるべき姿でしょう。

あきら やはり妊活中の女性はまっすぐに妊娠という結果に対してコミットしたくなってしまうのでしょうね。そうではなく、まずは旦那さんの人生とか、自分の人生にしっかり向き合ったコミュニケーションを取っていくほうが先決ですよ。

松田 そうですね。

次回は、『お互いのシミュレーションを「話し合う」ことこそ、妊活夫婦の理想のあり方』をお届けします。

【前編】『旦那さんのそのままを愛すれば、不妊はなくなる!』
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松田あやこさんプロフィール

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ

妊娠前デトックスラボ株式会社代表取締役・妊娠前デトックス研究家

自身も3年9か月の妊活を経験。
不妊治療では授からず、自然の方法で必須栄養を補えるサプリメントを探し、4か月で自然妊娠した経験をもつ。
自身の妊活中に、不妊要因を作る「毒素」の存在を知り、これから「母」になる方の役に立ちたいと2013年4月より妊娠前デトックスの研究を開始した。
現在、銀座店、恵比寿店の2店舗を運営している。

妊娠前デトックスラボは、不妊要因や赤ちゃんの障害の原因にもなる「毒素」をデトックスし、胎児が健全に育てる身体つくりをする専門施設である。
特徴は、ただデトックスするだけではなく、妊娠に適した身体作りが行えるところだ。
彼女が考案したオリジナルの「妊娠前デトックスプログラム」は多方面から高く評価され医学シンポジウムで各専門家を前にプレゼンテーション、医学誌などにも掲載されており、妊娠報告も多数寄せられている。

【活動実績】
・パソナウーマンカレッジにて妊活、デトックスの講師
・働く女性のからだ大学にて妊活講義にて講師
・Beダイエット(ダイエット口コミサイト)にて専門家コラム掲載
その他多数

妊娠前デトックスラボ
http://www.detoxlabo.com/

もう一記事いかが?あげまん妻の考えを紹介する経営者との対談はこちら



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