今、全世界で有名になったLinkedIn(リンクトイン)本社を見学した。
去年ついに全世界のアクティブユーザー数が3億人を超え、もはや世界中で働くにあたりLinkedIn(リンクトイン)への登録は必須だと言える状態まで成長している。
今日はそんな世界中の働くインフラと化した、LinkedIn(リンクトイン)と会社内がどうなっているのかを紹介する。
LinkedIn(リンクトイン)とは何か?
そもそもLinkedIn(リンクトイン)というサービスを知らない人もいるだろう。
LinkedIn(リンクトイン)とは、「ビジネス特化型SNS」サービスと言われている。つまりFacebookの仕事オンリーバージョンだと思ってもらうと分かりやすい。
仕事オンリーなので、LinkedIn(リンクトイン)のプロフィールには、自分の経歴・技術・肩書など仕事上での情報を掲載する。アメリカでは、このLinkedIn(リンクトイン)無しではほとんどの会社やビジネスパーソンとの連絡が取れない状態になっている。
例えば、採用においてもGoogleやFacebookなどの主な大企業はLinkedIn(リンクトイン)のプロフィールを見て採用候補者にメッセージを直接送る。
日本で言う、大学を通して説明会・就職サイトを通じてのエージェントからのアプローチなどのプロセスは一切ない。
採用担当者がLinkedIn(リンクトイン)料金を払い、自分で検索して直接コンタクトを取る。
起業家同士の紹介やコンタクトなどもみなLinkedIn(リンクトイン)を通して行う。
もはやLinkedIn(リンクトイン)のプロフィール充実無しでは、ビジネスチャンスを得ることはできないのだ。
LinkedIn(リンクトイン)の本社へ
LinkedIn(リンクトイン)の本社は、シリコンバレーのマウンテンビューにある。
Google本社の隣だ。
スタイリッシュで立体的なデザインが多いエントランス。
やはりエントランスはデザイン個性が一番出るところだね。
LinkedIn(リンクトイン) カフェでランチ
LinkedIn(リンクトイン)でランチを食べた。
色んな世界企業のカフェでランチを食べてきたが、ここのランチのおしゃれ度はレベルが高かった。
カフェでは世界中のランチが食べられる。
中華、インド料理、アメリカン、スペイン料理その日の気分で選ぶことができる。
もちろん、他のシリコンバレーの企業と同様全てタダである。
LinkedIn(リンクトイン)のシェフたちはとっても気さくがいい。
他のシリコンバレーの企業カフェと違うところは、調味料やオリーブオイルの数がとても多かったこと。
ディスプレイもおしゃれで世界中のオリーブオイルを選べたりする。
見回してみると、アメリカ人はもちろんだがインド人や中国人が多くいる。
LinkedIn(リンクトイン)で働いている人はどんな人がいるのか、今回エスコートしてくれた小林さんに聞いてみた。
今現在、LinkedIn(リンクトイン)で働いている日本人は5人しかいません。
働く人の大部分を占めているのは、中国人とインド人です。
これは世界のIT業界と大体同じ比率で、世界のIT業界は中国人とインド人で成り立っているのが現状です。
世界中の働くインフラを作っている企業に、日本人はたったの5人しかいない。
この比率も世界で見たときのIT業界の現状なのだ。
LinkedIn(リンクトイン)のオフィス・働く環境
LinkedIn(リンクトイン)のオフィス内部を見学させてもらった。
オフィスは意外にもパーテーションが多く、それぞれの席が半仕切りされている状態だった。
シリコンバレー企業は、ほぼオープンデスクだったからだ。
でもこれでも昔は、1人個室状態の昔ながらのアメリカデスク使用から変わったとのことだった。
個室での仕事場。このような場所で、インドや中国とシリコンバレーをつなぎミーティングをする。
インドや中国は時差があります。
特にインドは時差が12時間あるので、ミーティングは夜9時以降か朝早くになります。
私は夜遅くは疲れてしまうので、朝早くのミーティングにしてもらいます。
こっちの人は本当に働き者です。
よく日本人は働き者だと言いますが、全然シリコンバレーの人の方が働いていますね。
世界中の人とやりとりをするために深夜だろうが、早朝だろうがみんな当たり前のように働いるのです。
日本はブラック企業問題などに注力するあまり、働かない国になっていっているのかもしれない。
LinkedIn(リンクトイン)のビジネスモデルの本質を今回は教えてもらった。
LinkedIn(リンクトイン)は、ただの仕事用SNSという側面に留まりません。
その本質は、履歴書のデータベース化にあります。
LinkedIn(リンクトイン)というプラットフォームを通じて、世界中の働く人々は実績・経歴・技能を自由にアピールができます。企業はそのデータベースから、自分の会社にほしい人にアプローチすることができるのです。
とても素晴らしいビジネスモデルだと感じた。
この働く人にとってWin-Winなモデルによりユーザーはさらに増えていくだろう。
履歴書がデータベース化されることで、世界中の人の働く動向や世界中の働き方など分析することができる。
そのデータベースから未来の働き方を読み取ることも可能だし、新しいサービスを提供することも可能だ。
履歴書のデータベースにより、より多くの展開が予想できる素晴らしい事業だ。
これからもLinkedIn(リンクトイン)から目が離せない。
[map addr=”LinkedIn 2029 Stierlin Ct Mountain View, CA 94043″ zoom=”12″]今まで行ってきた世界中のオフィス写真がまとめてあります。