Stealth Mode(ステルスモード)とは、言葉の通り人の目に触れない状態、察知されない状態のことで、シリコンバレーでは主に「自社のサービスや製品を外部に公表しないまま事業を進める」ことをさす。
B2B(企業間ビジネス)やC2C(顧客間ビジネス)で行われることが多い。
スタートアップ企業がサービスを発表するまでStealth Mode(ステルスモード)で開発を進めていき、固定ユーザーからのフィードバックを形にしながらビジネスを拡大していくのが一般的である。
Stealth Mode(ステルスモード)の利点は、
・ライバル企業にアイデアを盗まれない
・市場の育成を誰にも邪魔されることなく進められる
・世間の目を気にすることなくサービスの開発に注力できる
といったものが挙げられる。
また、Stealth Mode(ステルスモード)のスタートアップ企業は注目されるのを避けるため、企業がそこそこ大きくなるまでVC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達についての情報も基本的には公表しない。メジャーなVCから出資を受けたという事実が知れわたってしまえば注目を浴びてしまう上、類似ベンチャーが出現し市場の育成が阻害されてしまう恐れがあるためだ。
代表的なStealth Mode(ステルスモード)を行っていた企業では以下のようなものがある。
「日本」
・Fablic社「フリマアプリ Fril(フリル)」
サービスのローンチに至るまで、事業に対しての広報はStealth Mode(ステルスモード)を貫いていた。プロトタイプを約3ヶ月でリリースし、その後特定のユーザーグループでテストを繰り返し修正を重ね、公表、ローンチした。
「シリコンバレー」
・Domo社「クラウド型ビジネス管理プラットフォーム」
2015年4月にビジネス管理プラットフォームの内容を公表。それまでサービスを公にすることなくB2BのプラットフォームをStealth Mode(ステルスモード)で開発。公表と同時に約2億ドルの資金調達を行った。