今年は、このAKIRA DRIVEを中心に組織や新しい事業を考える年だった。
数多くの事業の立ち上げに関わり、また最先端のビジネスにも取り組んできた。
そのため、これからの技術の本や新規事業のビジネスの立ち上げ、クラウド組織などの本がとても参考になった1年だった。
そんな中でもなるべく今年出版された本を中心に、今年めちゃめちゃタメになった本をまとめていく。
今年は、アマゾンの注文履歴や書店で買った本を数えてみたら641冊だった。
その中でめちゃめちゃ参考になった本を10冊を紹介!
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新規事業立ち上げに役立った本
今年は、10個以上もの新規事業の立ち上げに関わった。そうした中で、どんな事業が自分にあっているのかと模索する日々だったのを覚えてる。そういう中で、多くの知見を与えてくれたのが以下の本だ。
これから新しい事業を立ち上げる経営者におすすめしたい。
『ドラッカーに学ぶ「ニッチ戦略」の教科書』藤屋伸二
ニッチ市場を理解する
ニッチ市場とはどんな市場か、他
ニッチ市場を創る
独自化のための4つの戦略群、他
ニッチ戦略を策定する
ニッチ戦略シートで独自化の道を探る、他
ドラッカー流・経営基礎知識
強くて良い会社は何を持っているのか、他
ニッチ戦略のために問うべきこと
顧客から事業はどのように見えているか、他
この本は、他に類書がないオンリーワンの本だった。
ニッチ戦略に特化した本で、ニッチとは何か?ニッチ戦略を行なっている事例を多く掲載してくれた。
事業を立ち上げる上ですごく学びになった本。
新規事業を立ち上げるならぜひオススメしたい本だ。
『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』大竹 啓裕
「将来自分の事業を立ち上げたい人」
「新しい事業の芽を持っている人」
「すでに自分の事業を持っている人」必見!
本書は、大好評だった前著『ストックビジネスの教科書』の実践編にあたります。
復習も兼ねたストックビジネスの定義から始まり、実際にストックビジネスを作り、運営するポイント、
定義の一つでもある「自分のビジネスをどうしたら高く売ることができるか」まで解説した一冊です。
2015年にもランクインした「ストックビシネスの教科書」の第2弾。
今回は、詳しい事例をたくさん載せてくれた。
来年は、著者の大竹さんが主催するストックビジネス実践会に入会しようかと計画中だ。
それぐらい為になる本。
第1弾、第2弾ともにおすすめだ。
→【書評】事業を売却するならまずはストック化をするべし!『ストックビジネスの教科書プロフェッショナル』大竹 啓裕著
『起業を成功させる潰れないビジネスの教科書』石崎 絢一
“流行のビジネス”に手を出すと失敗しやすい。「大きく儲けること」を目指すよりも「潰れないこと」を目指したほうが結果的に成功しやすい。40種類以上の事業を経験してきた著者が長期安定収入を実現させる方法を解説!6%の起業家だけが知っている絶対に失敗しないビジネスモデル3つの条件。
流行のビジネスではなく、潰れないビジネスを選ぶという趣旨の本。
潰れないビジネスが一つあるだけで、どんなにビジネスが安定することか。
そう行った意味で、潰れないビジネスとはどういうものか?を細かく説明してくれた良書。
→【書評】潰れないビジネスは心を安定させる!『起業を成功させる潰れないビジネスの教科書』石崎絢一著
オンライン組織・チームの形成に役立った本
正社員やオフィスで働く働き方ではなく、オンラインやクラウドで働く組織が時代の流れとしてできつつある。ぼくもその流れを自分でも走っているんだよね。
昔みたいに正社員が優秀という時代でもなくなった、昔みたいにオフィスに通う時代でもなくなった、昔みたいに会って仕事をする必要もなくなった。
それで出来上がっているのがオンライン組織・クラウドチームだ。それをどのように構築すれば良いかが以下の本ですごく参考になった。
『バーチャルCEO』クリス・タッカー
本書を読み終わる頃には、
「働きすぎでストレス過多の起業家」から「自由でエネルギッシュな起業家」へと
変わっていくための青写真がきっと見えているはずだ。
仕事にコントロールされている状態から、
コントロールする側になれる見通しが立って、
ビジネスを大きく成長させていく楽しみに胸が躍るはずだ。
2016年ぼくの中での最大のヒット。
これからはオンラインでの雇用が当たり前になってくると思ってる。
今までは業務委託レベル・アルバイトレベルでのクラウドでの仕事の振り方だったけど、もはや正社員レベル・フルタイムでのクラウド雇用が当たり前になってくるはずだ。
そう行った時代に先駆けて、この本ではどうやってオンライン組織を作っていけばいいのかが書いてある。
求人の方法だけじゃなく、どのように昇給させるか、どのように帰属意識を組織として持たせるか、そのノウハウが満載だ。
来年もぼくの組織も、この本を参考にオンライン組織を作っていく予定だ。
→【書評】オンラインチームの組織論が満載!『バーチャルCEO』クリス・ダッカー著
『スーツケース起業家』ナタリー・シッソン
スーツケース起業家
――それは、自由に旅して十分に稼ぐ、新しい生き方
「今は、だれにでもビジネスによって自由な生き方ができ、いくらでも人生を謳歌できる。
ぜひあなたが望むとおりの生き方ができるようにお手伝いしたいと願っている。だから私はこの本を書いた」
もうオフィスも、上司も部下も要らない。
必要なのは、スマホと“真っ当なアイディア”だけ!
もはや世界を旅しながら、PCだけで稼ぐ「デジタルノマド」という働き方は主流になっている。
その中でも本書は、女性であり、どのように仕事を振っていけばいいのか、どのようなツールを使って仕事をしていけばいいのか細かく書いてくれてある。
ぜひノマドワーカーの人たちは参考にしよう。
→【書評】世界中の人に仕事を外注する簡単な方法『スーツケース起業家』ナタリー・シッソン著
最先端のビジネスの知識吸収に役立った本
新しいテクノロジーや最先端のビジネスは、それに触れているだけでワクワクする。
時代はこういう風に変わっていくんだ、と新しい未来に触れることはすごく幸せなことだ。
今年は、ブロックチェーンビジネスがその筆頭だったことは間違いない。
世界がブロックチェーンのテクノロジーを使って新しいインターネットを作ろうとしている。
その波をぜひ感じよう。
ブロックチェーンの衝撃
「ビットコインなどの仮想通貨や、それを支えるブロックチェーン技術は、極めて斬新なものだ。それは社会の基本的な構造を大きく変える潜在力を持っている」(経済学者 野口悠紀雄)
ビットコイン交換所運営会社の破綻などで、いまだ怪しげなものと見られることもある
ビットコインとブロックチェーン技術だが、その影響は金融だけでなく、様々な業界へ及ぶ。一体どんなビジネスが生まれようとしており、どんな技術がそれを可能にしているのか、日本の法制度はどう対応しているのか――。
本書では、ビットコインやブロックチェーン技術で事業や技術開発を進めるエキスパートらが業界の発展を目指して、実務で得たノウハウや知見を、金融の専門家だけでなく、
新規事業の開発や経営企画に携わる広いビジネスパーソンに向けて共有する。
シリコンバレーでは、2013年ぐらいからビットコインは盛んだった。
ぼくもその場所でたくさんの仮想通貨やブロックチェーンなどのこれからの時代の流れを勉強させてもらった。
本書では、日本人の専門家たちがブロックチェーンの流れや使い方について、それぞれの立場で語ったものだ。
いろんな専門家たちの考えであって、とても示唆に富んでいる。
それがすごく面白い。
「ブロックチェーン」で何ができるか?はこの本を見ることで、より知識が深まるだろう。
WIRED(ワイアード)VOL.25[雑誌]
10月11日発売の『WIRED』VOL.25は、「ブロックチェーン」特集。未来学者ドン・タプスコットによるメッセージから、スペインのアナキストであるルイス・アイヴァン・クエンデの肖像、岩井克人のビットコイン論、斎藤賢爾が語る5つの可能性、そして漫画家・西島大介による世界初のブロックチェーン漫画まで、インターネット登場以来の、もしくはそれ以上の衝撃とも囁かれるブロックチェーンの未知なるポテンシャルを読み解く。
雑誌『WIRED』VOL.25は、ブロックチェーン特集だった。
この本が発売された時、経営者の友人たちが、この本はやばい!とみんな口々に言ったのを覚えてる。
この雑誌で語られていることは「ブロックチェーンはどのように世界を変えるのか?」という点をわかりやすく伝えていくれている。
ここで語られていることは、突飛な未来ではなく、すぐそこまで来ている現実だ。
とても刺激を与えてくれる1冊。
サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
第三の波とは、「インターネットに接続可能な」ということばが「電気に接続可能な」ということばと同じくらい滑稽なものに聞こえはじめる時代だ。IoT(モノのインターネット)というコンセプトが、それだけでは限定的すぎると見なされる時代でもある。
なぜなら、私たちはもっと広範なInternet of Everything(あらゆるモノのインターネット)が出現しはじめていると気づくことになるのだから。
ブロックチェーンに限らず、新しいテクノロジーの波は来ている。
ぼくは新しいテクノロジーが何か?とかいう本はあまり好きじゃない。
でもこういう時代が来ている、人々の欲求はこう変化している、だからこそこういうものが求められている。
そういった本質から入る切り口の本が大好きだ。
この本はまさにそんな本だ。人々の欲求がどのように変わっていっているのか。
この本でそれがわかるだろう。
哲学・考え方に役立った本
トラクション ―スタートアップが顧客をつかむ19のチャネル
市場に出せる製品やサービスを持っていたにもかかわらず、失敗に終わってしまったスタートアップ企業。
彼らに足りなかったのは「トラクション」です。トラクションは「地面を掴むことで生み出される推進力」を意味します。
つまり、トラクションが足りないということは、推進力を得るために十分な顧客を掴んでいないということです。
本書は、著者をはじめとするスタートアップを成功させた創業者やCEOなどが持つ豊富な経験を織り交ぜて、トラクションを獲得するためのフレームワークと19のチャネルを紹介します。
Gabriel Weinberg(ガブリエル・ワインバーグ)は2013年に10億回以上の検索が行われ、2014年にリリースされたiOS 8から標準の検索エンジンとして選択できるようになったことで一躍有名になった「ユーザを追跡しない検索エンジン」DuckDuckGoの創業者だ。
一体この「Google」という絶対王者がいる中で、「検索エンジン」というサービスで頭角を表すことができたのか。
その謎が本書では細かく書かれてある。
この本は、すべてのスタートアップが成長していく為に必要な施策がすべて載ってると言っても過言じゃない。
それぐらいスタートアップに必要なものばかりだ。
→【書評】スタートアップが有名になるまでの全戦略を網羅!『トラクション-スタートアップが顧客をつかむ19のチャネル』ガブリエル・ワインバーグ著
「好き嫌い」と才能
仕事の最強論理は「努力の娯楽化」!
20万部突破のロングセラー経営書『ストーリーとしての競争戦略』の著者が19人の経営者・プロフェッショナルに迫る「好きこそものの上手なれ」の内実。登場する経営者・プロフェッショナル:宮内義彦、玉塚元一、為末大、磯﨑憲一郎、高岡浩三、鎌田和彦、高島宏平、中竹竜二、野口 実、篠田真貴子、仲暁子、広木隆、大山健太郎、常見陽平、中川淳一郎、杉本哲哉、丸山茂雄、木川眞、米倉誠一郎。巻末には、著者自身へのロングインタビューを収録。
2015年にもランクインした「好きと嫌いと経営」についで、第2弾としてランクイン。
頭が良い人同士の対話は、めちゃくちゃ刺激を与えてくれる。
成功した経営者たちが「好き」という感情に対して、どう経営に生かされてるのか。
この「好き」という感情こそ、経営者の哲学の全てが詰まっているといっても過言じゃない。
すばらしい経営者、すばらしい才能の持ち主たちの哲学が聞ける一冊だ。
中村あきらの本もよろしくです!
ぼくの本もよろしくね!
コツコツ読んでくれる人からメッセージをもらうね。ありがたい。
今年はより深く、よりニッチな本を選ぶ傾向にあった
今年は、より深く、よりニッチな本を選ぶ傾向にあった。
一度シリコンバレーに住むと、新しい情報というのは全て海外メディアに変わってしまった。
その中でも日本の本はどのように使っているかというと、
日本人の感性にあった経験が詰まった本、日本語訳していることでさらに理解が深まる本という選択肢になってくる。
以前は、全て新しい情報も本や日本のメディアだったが、全く情報の取り方が変わって来た自分がいるね。
これからはより本を選ぶ基準は、より深く、日本的で、ニッチなものへと変わってくるだろうな。
他の経営者たちもそういう風に選んでいるように感じるね。
時代やグローバル化が進もうとも、日本の本というはこれからも必要だと思う。
来年も良い本に巡り会いたい。
良い本との出会いは人生を豊かにしてくれるよね。