アドテック東京2016にて、元LINE社長C Channel代表取締役の森川亮さんのセッションが行われた。
とても面白かったのでぜひ紹介したい。

テーマは、「オンライン動画最前線 〜ユーザーの行動変化を促し・気持ちをつかむコンテンツ」だ。
日本の主要オンライン動画メディアが集まって、今の現状を語り合った。
ぼくにとっての動画メディアの最新市場は、仕事でもプライベートでも気になる部分だ。

目次
コンテンツをシェアするというのは、自分が「どうみられたいか」だ
森川亮さんが展開する動画サービス「C Channe」は、20代の女性に特化したメディアになっている。森川さんがサービスインしてわずか1年で様々な動画コンテンツを配信している。
2016年3月で動画の再生回数が月間1億を突破。現在では、月間2億5000万再生とのことだ。
年内までに5億再生を目指している。

さて今回のテーマで森川さんが語ってくれたのは、どんな動画がシェアされるかだ。
色んな動画を作ってみて、実際にシェアされた動画とはどういうものだったのかを共有してくれた。
人がコンテンツをシェアをする動機
どんな動画がシェアされるかを話す前に、森川さんはそもそも人はなぜコンテンツをシェアするのか?というものを語ってくれた。
森川さん曰く、
「人がなぜそもそもシェアするのか?それは、自分という人をどういう人間だと知り合いに見てもらいたいかという欲求があります。真面目な内容をシェアする人は、真面目な人間だと。お笑いが好きな人間はお笑いが好きな人間だ。人にそう思われたいのです。」

これは、確かにその通りだなと感じたね。
つまりは、動画やコンテンツを作る側からすれば、その欲求をくみとって動画を発信する必要があるということだ。
自分のメディアを見ているユーザーにとって、どんなコンテンツが自分というアイデンティティを表現するツールとなり得るのかを考えるのが重要だと感じたね。
「C Channe」で多くシェアされるのは、「役立つ動画」コンテンツだ

そのユーザーの欲求をふまえ、「C Channe」ではどんな動画コンテンツが多くシェアされているのだろうか。
森川さんは、「役立つ動画コンテンツ」だと答えていた。
例えば、面白い系のコンテンツを追加していったが、シェアはそんなに伸びなかった。
その理由として、面白い系の動画をシェアするとサボってるのかなと思われるということだった。
役立つ系の動画コンテンツであれば、昼夜問わず、シェアされる。
そしてシェアの幅も広いとのことだ。
特に、日本料理のクッキング動画が多くシェアされている。
動画で役立つ情報を発信せよ!
森川さんによると、数多くの動画を立ち上げて今の傾向が分かってきた。やはり、色々やってみて分かることがあるととも語っていた。
イケメン動画特集をやったが、それはまったくのはずれだったそうだ。
ただし、そういう風に試したからこそ分かるものがある。と。
ぼくが感じたことは自分たちのメディアにおいて動画をつくるとき。
その時に、お客さんのどうみられたいかの欲求をくみとり、その上で役立つ動画を配信していくことが人気動画をつくることの大事なエッセンスになるだろう。
ぜひ色んな動画を立ち上げて、ユーザーに届く人気動画をつくってほしい。
これからはどんどん動画がシェアされる様子が増えそうだね。
フェイスブックのタイムラインは、記事よりも動画のほうが多くなるかもしれない。
もう一記事いかが?アドテック東京2016の記事はこちら
