『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』という映画を知っているだろうか?
この映画は、三つ星シェフがレストランを解雇されて、フードトラック(キッチンカー)で子どもと一緒に旅をしながらマイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを売る旅を描いた映画だ。
だが、ここではこの三つ星シェフを支えた「あげまん」女性2人に注目していきたい。
彼女たち2人がこの三つ星シェフ・カール・キャスパーを支えたからこそ、彼は復活ができたし、自分の力を信じて新たな道を進むことができたのだ。
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元恋人の一流レストランのソムリエ・モリ―
モリー役のスカーレット・ヨハンソン
一人目の女性は、主人公のシェフ・カールキャスパーの元恋人でソムリエのモリーだ。
この女性は、カールが次へ踏み出す勇気と自分への信頼を強く持たせてくれる女性だ。
自分以上に自分を信じてくれるその様は、まさに「あげまん」女性だ。
カールとモリーの会話を振り返ってみよう。
カールが自分を信じられなくなったとき
一流レストランで働くカールは、自分のオリジナルの料理を出したいと思っていた。
しかし、オーナーは伝統のメニューを出すべきだとカールの要望を却下した。
カール:なぜ客に従わなければいけない?シェフが新作にチャレンジして客が喜んで食べる店はいっぱいあるんだ。
モリー:あなたは私に何て言ってほしいの?あなたがほしい言葉を教えてあげるわ。あなたは私が知る中で最高のシェフよ。・・・お世辞じゃない。あなたは別格なの。本当よ。
カール:・・・・ありがとう。
モリー:どういたしまして。
カールは、自分では挑戦したいし、自分にはできるはずだとは思っている。しかし、本当に自分にそんな実力があるのかと迷いながら話をしている。そんな状態のカールを見て、モリーはカールの質問に答えるのではなくて、カールが「言ってほしいこと」を選んで伝えている様子がわかる。
さげまんは、オーナーの言うとおりにするべきよ。ルールなんだからというだろう。
普通の女性は、ただただ質問に答えていくだろう。
でも、あげまん女性は、男性が本当に言ってほしい言葉を伝えることができる。
これこそ「あげまん」女性だ。
カールがレストランを辞めて、次の道に進むとき
ついにレストランのオーナーとケンカして、カールはレストランを辞めてしまう。
しかし、辞めたはいいもののどこからも声がかからない。
そんなカールはどうすればいいのか思い悩んでいた。
カール:早くキッチンに立ちたい。ぼくにはキッチンが必要なんだ。オーナーに逆らわなければ・・・。
モリー:いいカール?どこの店にも「彼」はいるわ。ずっと不満だったでしょう?
カール:でも、楽しかったんだ。
モリー:次のステージへ進むときよ。この店はもう過去なの。
カール:不安なんだ。今までは常に目標があったのに、急に何もかも失って・・・どん底だ。
モリー:そこから始めるのよ。あなたならできるわ。あなたは最高のシェフよ。
カールは、辞めてしまった自分の決断に悩んでいる。
男性は決めたあと悩むことが多い。じっくりと悩んで決めたら前に進める女性と比べると、決めたことにうじうじ悩む男性のこの側面は理解しがたいものの一つだろう。
そんなカールに、「あげまん」女性のモリーは「あなたの決断は正しかったのよ」ということを教えてくれている。
男性は、自分の決断が正しかったと感じることができて、はじめて次に進むことができるんだ。
元妻のイネズ
2人目の女性は、カールの元妻イネズだ。
カールが新しい挑戦をするときに人を紹介してくれたり、カールの次の挑戦を具体的に支援してくれた。
自分にとってのキーマンになる人、自分にふさわしい場所へいざなってくれる人ももちろん「あげまん」女性だ。
初心に帰れる場所と、キーマンを用意
イネズ:マイアミに行かない?一緒に息子と3人で。
カール:マイアミなんていけない。今はお金はないし、仕事も見つけないといけない。施しは受けたくないんだ。
イネズ:マイアミはあなたにとって出発点よ。私たちの子どもが生まれた街、あなたが料理人になった街。きっと頭がすっきりしていい気分転換になるわ。
イネズは、マイアミにカールを誘って、初心を思い出させようとした。
しかも、マイアミでお金やこれからを支援してくれる人を紹介する手はずもすでに整えていた。
男性のプライドを傷つけず、うまくその男性が上手くいくように社会とつなげる。
この人も「あげまん」女性だ。
二人の「あげまん」女性に助けられて成功してく
カールは、この二人のあげまん女性に支えられて成長していく。
ぜひ男性は、こんな風に支えてくれる「あげまん」女性を見つけてほしい。
この映画を見てもわかるように、自分の行く末がまったく違ってくるはずだ。
下手なプライドを持ったり、自分一人でがんばろうとせず、ふと気を許せる女性に自分の想いや悩みをぶつけてみてはいかがだろうか。
きっとそんな小さな相談から、あなたの成功の道が始まるかもしれない。
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』ぜひおすすめだ。
ストーリーも出てくるキャラクターもとても面白い。
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