『起業を成功させる潰れないビジネスの教科書』石崎絢一著(KADOKAWA出版)を読んだ。
この本は、潰れないビジネスというテーマに焦点を絞ったビジネス書だ。
いろんな経営者を見ていると様々なビジネスがあるというのが分かってくる。
その中でも、特に安定したビジネスを行なっている人は、まさにこの潰れないビジネスをやっている人が多い。
ただ、実際にそういった潰れないビジネスをやっている人は、あまりそのビジネスモデルや成功体験を表に出さないものだ。
それは性格的にも、ビジネスモデル的にもだね。
今回の本は、そういった意味でとても面白くてタメになる切り口だ。
ぜひ読んでみよう!
長く安定的に収益を上げるビジネス=「潰れないビジネス」
この1ページがすごい!
「潰れないビジネス」とは何か?
〜9割の人が選ばない、実は一番”オイシイ”ビジネスモデル〜
20年で40種類以上のビジネスを経験してきた中で、ビジネスは大きく3つの種類に分けられることに気が付きました。
1.【大当てビジネス】短期間に大きく儲けることができるビジネス
2.【使命型ビジネス】自分が生涯をかけて行っていくビジネス
3.【潰れないビジネス】長きにわたって安定経営を行うことができるビジネス
流行のビジネスは、まさに1の「大当てビジネス」に該当します。
これは「儲かる!」「稼げる!」という動機で始めるビジネスです。
「ネットビジネスで稼ぐ」「サラリーマン大家さん」関連の本を読んで、アフィリエイトやコンテンツ販売、FX、アパートマンション経営をやろうとするのは、まさに「儲かる」「稼げる」と思うからでしょう。
2の「使命型ビジネス」は、自分の夢や使命感によって行うビジネスだといえます。自分の夢だからやる、やりたいから始めるというビジネスです。
「理想のラーメン屋をやりたかった」
「○○を日本全国に広めたい」という、自分の内なる思いから始まります。
ほぼ9割といってもいいほどの起業家・経営者が、1もしくは2のビジネスを手掛けようとします。
しかし、前述の通り、流行のビジネスではなかなか儲けられないのが現状です。
そんな今の時代、何より大切だと私が考えるのが、アンティーク人形店のような3の「潰れないビジネス」なのです。
これは、長きにわたり安定的に収益が上がり、潰れるリスクが圧倒的に低い「ローリスクのビジネス」になります。
——『起業を成功させる潰れないビジネスの教科書』石崎絢一著より
ぼくは独立起業して10年になる。
10年やっていると、ビジネスというのは様々な波があるというを思い知らされる。
いい時期もあれば、悪い時期もある。
全てのビジネスがいい時期であれば、全く問題がないが、そんなことはありえない。
そして、ビジネスの上下によって、経営者の精神も乱高下する。
つまりビジネスが下降ぎみの時は、気分も落ち込むということだ。
これが1日、2日だけであればよいのだが、ビジネスの下降期というのは半年や数年あるときもある。
この期間は本当に精神衛生上よくない。
長年、独立起業をやっているとまずは、この気分の浮き沈みをなくすことが楽しくビジネスを作ること、ひいては人生をもっと楽しめることだと分かってくるのだ。
もちろん挑戦しないわけではない。
ただその挑戦の土台に安定的なビジネスを作っているかどうかで、その挑戦の成功率も全く違ってくるのだ。
ぜひこの本を参考に「使命」や「儲かる」だけじゃなく、「潰れないビジネス」に挑戦してみよう!
心を安定させながら、新しいビジネスにどんどん挑戦することができるよ!