前回紹介した『ストックビジネスの教科書』の第2弾、『ストックビジネスの教科書プロフェッショナル』大竹 啓裕著(ポプラ社)を読んだ。
前回の本は、「ストックビジネスとは何か?」についてソフトバンクの孫さんの事例や警備会社のセコムのビジネスモデルを例を使って詳しく説明してくれた。それに加えて、今回の本「プロフェッショナル版」ではなぜストックビジネスが素晴らしいのかも語っていた。
1冊目の本についは下記に詳しく書いたのでそちらを見てほしい。
今回の第2弾である「ストックビジネスの教科書プロフェッショナル」では、実際に著者である大竹さんが行なっているストックビジネスの紹介や、そのストックビジネスを立ち上げる上で大切なノウハウが書かれてある。
まさに実践編ともなる本書だ。
あなたは私の事業をいくらで買ってくれますか?
この1ページがすごい!
「ビジネスを売ることができる」とは何を指すのか?
「あなたは私の事業をいくらで買ってくれますか?」
ぜひこの質問を誰かにしてください。その答えを聞いて「やはりそうか」とため息をつくのか、はたまた「本当ですか」と小躍りするか、一体どちらでしょう。
これは、ぜひ実際にやってもらいたい、いわばストックビジネスを理解する最も大事なワークです。
(中略)
正直にいうと、このワークを初めてやったときに私は衝撃を受けました。
当時の会社はまだ事業規模も小さいというものの従業員は50人近くいて、少ないながらも利益を出していました。
私の投資のメンターは先にも紹介した投資家としての成功を上げればキリがないくらいの事業投資案件と実績のある「エンジョイ先生」です。
そのエンジョイ先生にも先の質問をして見ました。
すると帰ってきた答えが「全く興味がわかない。投資に値しない」でした。
つまり事業としては年間数億の売上もあり、利益も出て成り立っていても、投資対象としては1円の価値もないという意味です。
「銀行借り入れも少ないし、私の給与もしっかり取れていて、利益も出ているんですよ」と私が言うと、
「大竹さんに、それはわかるけど、投資家の心理がわかっていないね」と返されました。
このときに、私は初めて投資家という種類の人の考えに触れました。
実は、エンジョイ先生(=投資家)は売上や利益、借入金ではなく、主に資産価値を見ています。
——『ストックビジネスの教科書プロフェッショナル』大竹 啓裕著より
この会話は、ビジネスの売却・バイアウトをするにあたってすごく重要なことを表してる。
ビジネスは価値で決まる。その価値こそが、あなたが作ったビジネスの価値なんだよね。
ぼくはバイアウトを経験して、価値というものがビジネス置いて大切なんだという視点が「新たに」加わった。
ビジネスはやればやるほど、とてつもなく深い。
ぼくはバイアウトでもらったこの新たな視点で、また新しいビジネスを立ち上げていきたい。
価値が高いビジネスをいっぱい作れるように自分もがんばるぜよ。
ぜひストックビジネスを勉強して、価値が高いビジネスを創ろう!