教育×テクノロジーをEdtechと言うが、
その中でも毎年3月にテキサス州オースティンで開催される
SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)にてEdtechの最先端の情報が発信された。
それは、教育にブロックチェーンのテクノロジーを使う。
というものだ。
教育×ブロックチェーンとは
ブロックチェーンは、ビットコインなどの世界中で今話題の仮想通貨に使われている技術。
教育にブロックチェーンをどのように使われるのかというのは、下の動画を見ると分かりやすい。
今年のSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)にてアメリカで有名なゲームデザイナージェーン・マゴニガルが発表した動画である。
この動画では、Learning is Earning (学ぶことは稼ぐことである)ということができる。
と説明している。
つまり、ブロックチェーンの技術を使って、勉強するスキルや科目をマテリアル化する。
そのマテリアルが将来どのようにお金になったかを追跡することができる。
この動画の例では、
最初に無料でデザインを教える。その教わった人がデザインの仕事についたときに、
教えた人に何%かのフィーが発生する仕組みをつくることができる。
これはすごいことで、つまりはどのスキルが本当にお金になるのかを世界で共有することも可能だ。
小学生のときに習ったどの教科が、ハーバードに合格するために本当に必要だったのかが分かる。
ここから先は、ぼくのビジョン、考えだが、
そういうことができるということは、自分が何を学べばいいのかというものの答えが分かりやすく提示される時代になるということだ。
小学生や中学生は、あなたに合った大学はスイスのチューリッヒ大学だよというレコメンドもすることもできる。
もっと言えば、そのマテリアルをもとに小学生でも、先生として世界中の人が教えてくれ!と頼んでくる未来も予想できる。
そのマテリアルというのは次の時代の資格や学歴の代わりになるはずである。
つまり個人の証明になる。
その証明によって、その人の価値を証明をすることができるはずだ。
就職や就学にはもちろん使われるとして、国が定めたその人のIDやパスポートではなく、
グローバルバスポート。その人の価値を世界中が認めれば、その人は自由に世界を行き来できるのだ。
生まれた国や生まれた場所の教育に左右されず、
その人の価値というものを保証するツールになるはずだ。
世界の教育を平等にすることができる。
ぼくたちがつくりたいのはまさにこれである。
このブロックチェーンの技術が、近い将来において、「ITとつながった人々」が、
「(難民や、宗教や、国籍にかかわらず)誰であっても」、
ITテクノロジーによって受けられる「ネット上の権利(教育・市民権・財産権、等)」が
より均等なものになることは確実だろう。
その恩恵を受けるのは、世界で40億人以上だと思う。
ぼくたちは、その恩恵を受ける人たちを「世界市民」だと定義した。
教育を平等にして、10億人以上の世界市民を生み出すこと。
それがぼくたちのビジョンだ。
