ぼくは大学卒業と同時に起業した。
大学4年生の1年は起業の準備期間だったと言える。
そして大学生との交流で起業についてのアドバイスもしてる。
その中でちゃんと就職するのときに「就職活動」をするのと同じで、起業するにも「起業活動」は必要なんだよね。
今日はぼくが自分の経験と、学生たちにアドバイスする中での「起業活動」を紹介するよ。
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「起業活動」は半年から1年を見よう
「起業活動」も就職活動と同じで、半年から1年を見たらいい。
だいたいこの期間で起業の世界とはどういうものかを学ぶ必要があるね。
就職活動をするときに社会人とは何か?企業で働くとは何か?を学んでいくのと同じ。
起業期間で起業家とは何か?仕事を請け負うとはどういうことか?を学んでいくことが大事。
特に就職と起業では、一番違うのはお金の価値観だ。
就職はお金と時間の交換だけど、起業はお金と価値の交換だ。
就職は週5日9時~5時で出社しないとお金を貰えないけど、起業は価値さえ高めれば週1日しか働かなくてもお金はもらえる。
これは就職に比べて起業はラクだとかではなくて、価値とは何かっていうものを学ばないといけないんだ。
あなたが10万円の価値のものを1時間で与えられるようになれば、1時間で10万円稼げるって話だ。
そのためにはその価値をつくることを努力しないといけない。
まずここが就職と起業で一番違うところだ。
起業家っていうのはそういう思考で動いてるから、その価値観を学ばないとまずいけないね。
まずやることは起業する「自分だけ」の動機を明確にすること
就職活動では、まずやることは自己分析だ。
これは起業活動でも同じだ。
ただ就職活動の自己分析は、「どんな会社が自分に向いているか」を見つけていく作業だ。
起業活動の自己分析は、「自分が何を成し遂げたいか」を考えなければならない。
これは「多くの人を幸せにしたい」とか崇高な目的なんかじゃなくていい。
「億万長者になりたい」「女性にモテまくりたい」「不労所得を得たい」「若いうちにリタイヤして世界を周りたい」「世界を変えたい」「多くの人に認められたい」「もっと自由になりたい」とかでいい。
起業するやつの大半がこんな動機だ。
起業するやつのほとんどが起業がしたいんじゃなくて、就職することでこれらの理由を捨てれない人なんだよね。
人に話すときは、その時のTPOかなんかに応じて「日本をよくしたい」とか言ってOKだ。
でも自分だけの動機はちゃんとわかってなきゃいけないね。
次は情報を集めまくることだ
起業活動でより多くの情報を集めた分だけ、チャンスは広がる。
人間は結局のところ、今ある選択肢の中でしか物事を選ぶことはできない。
恋愛にしても、就職活動でも、大学選びでも同じだ。
だからその選択肢をどれだけ広げられるかが自分のチャンスを広げられるかにつながる。
ビジネス書や実用書を読む
本には多くの情報が集まっている。
どういう人がすごいのかもわかるし、どういう人が成功しているかも分かる。
実用書には、どんなビジネスがあるのかもわかるし、どんな風にして成功したかもわかる。
最初は本を読むのに1週間以上かかるが慣れてくると1冊の本は30分程度で読めるようになる。
アニメ1話をさっと見る感覚だ。
多くの本を読める人ほど情報量が圧倒的に違う。
多くの起業家・経営者に会いに行く
多くの起業家・経営者に会えば会うほど自分が起業家としてやっていくイメージがわいてくる。
会社見学にいったり、大学見学にいくことで自分がそこに通っている姿をイメージできるのと一緒だ。
セミナーに参加したり、勉強会に参加したりすることで多くの経営者に会えるよ。
あと経営者って教えたがり、世話したがりだから「起業したいんです、お話し聞かせてくださいっ!」って言えば直接言えば話してくれるよ
ぼくは色んな経営者にお世話になったよ、30歳になって学生時代お世話になった経営者さんとかに会ったら涙が出ちゃうくらい感動するよね。
この時期に色んな人にお世話になってほしいな。
起業活動のときに、多くの人にお世話になればなるほど何か形になった時に報告するのが楽しみになるよ
相手もすごく喜んでくれるしね。
多くの情報に触れた後で、「これ!」と思う起業家にボランティアでお世話になる
話を聞くだけだったり、本を読んだだけだったりだと、実感が湧かないんだよね。
だから起業活動で大事なことは、ただの情報を「実感」まで落とし込むこと。
特定の経営者の元でかばん持ちやインターン
この人のようになりたい!って思ったら、その人の元で働けるようにしよう。
これは有名な人と言うよりも、何かを形にした経営者の先輩ぐらいがちょうどいい。
いきなり上場企業の社長さんとかのカバン持ちしても、まったく実感することなんてできない。
お金持ちになった年が近い経営者、30人ぐらいの会社の社長とかが自分の何年か先の未来をくっきりと見ることができるだろう。
特定の技術系起業家の元で仕事を手伝いながら教えてもらう
この人の技術ができるようになりたい!って思ったら、その人の元で仕事を手伝えるようにしよう。
この時はお金をもらうんじゃなくて、仕事を手伝うんで技術を盗ませてくださいって頼んだらいい。
技術って実践でやってる人から盗むのが一番早い。
よくデザインで独立したくてデザイン学校とか通う人いるけど、そのデザイン学校の先生は社員なわけだからまったく独立に必要な知識は教われない。
特定の起業家に集中すると、その人が色んな人を紹介してくれる
特定の起業家のもとで仕事をガリガリ手伝うと、その人が色んな起業家を紹介してくれる。
これは1人で起業家に会いに行くよりも、あなたの価値は少しあがることになる。
あなたが師事した起業家が選んだ人として認知されるからだ。
有名なワインソムリエが選んだワインだったら、そのワインは信頼できるだろう。
成果を出している起業家が選んだアシスタントだったら、そのアシスタントは他の起業家からも信頼されるんだ。
たとえ無料で仕事を手伝わせてもらっていようが、その人の隣にいて紹介されるだけであなたの価値はあがる。
何をやるかが決まったらボランティアで「実績づくり」
特定の人にお世話になって技術やどんな事業をやっていくかが決まったら、次はお客さん作りだ。
そのときに大切なのはまず、実績をつくることを何よりも優先すること。
実績がないあなたの商品は誰も買ってくれない。
だから最初は無料でもボランティアでもいいから、実績づくりのためにお客さんを持つことが大事だ。
ぼくは大体幅広い実績を持つことを意識してる。
性別で分けたら、男性、女性、若者、中年。
団体で分けたら、個人、法人、NPOみたいな感じでそれぞれに幅を広げた実績をつくる。
そしたら、その実績以上に実績があるように見えるんだよね。
魅せ方で自分の価値をあげることができるんだ。
ぼくはホームページ制作で独立したから、最初は3人のお客さんのホームページを無料で作って実績にしたよ。
このボランティアの期間で、お客さんを持つということはどういうことなのか?
契約書のやりとりだったり、スケジューリング、仕事のすすめかたを学んでいくんだよ。
実績ができたら、料金を提示してお金をもらいだす
実績ができたら、料金を提示して晴れて起業スタートだ。
無料でやってあげた先がお金を払ってくれる場合もあるし、新しいお客さんが見つかる場合もある。
どちらにせよ、あなたは実績がある状態だからもうお金をもらう価値がある状態だ。
何も実績がない人はお金を払ってでもお願いしようとする人は少ない。
みんな失敗したくないしね。
でも実績がある人だったら、お金と交換してでもお客さんはその「実績」がほしいんだ。
これが「お金と時間を交換」するんじゃなくて、「価値とお金を交換する」起業家の世界のスタートだよ。
「起業活動」の期間とは、お金をもらえるところまで自分の価値をあげる期間
起業してない人の多くの人は、起業の準備期間を「どんな事業をやるか?」ってところまでを考える人が多いよね。
でも本当の「起業活動」は、お金と自分の価値を交換できるまで、その価値をあげる期間なんだ。
だから結構タダ働きが多い。
この期間にお金をもらっちゃうと、価値があがるのがすごく遅くなる。
だってお金をもらっちゃうと時間を拘束されちゃうから、自分の価値をあげるのに必要なものに集中できない。
例えばお茶くみとか掃除とかさせられて、独立に必要なウェブの技術を習えない。
これは極端な例だけど、時間を売ってるんだから文句は言えない。
「起業活動」期間はほとんどお金は入ってこないから、起業活動のために半年から1年は収入なくても大丈夫な状態にはしとかなきゃね。
大学生だったら、大学4年生ぐらいから始めたほうがいいね。
「就職活動」では、ここまでは「自己分析」期間、ここまでは「会社説明会」期間、「面接・内定」期間とかある。
「起業活動」でも、ここまでは情報収集、ここまではインターン期間、ここまでは実績づくり期間とちゃんとスケジュールを組もう。
ちゃんと期間を決めることはすごく大事。
そうじゃないとインターンした会社にいつまでもいたり、ずっとアシスタントやってたり、ずっと実績づくりやっちゃったり。期間を決めることで前に進む力を与えてくれるよ!
そうすることでちゃんとスムーズに起業することができるよ。
ちゃんとこういうこと知ってたら、お金の苦労とか最小限でいけるよ。
がんばれ~!