なにこれ、面白い。
すごく笑った。
『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』シモダテツヤ著(中央公論新社)を読んだ。
あの有名なバーグハンバーグバーグの代表シモダさんの本だけあってすごく面白かった!
この本は面白いだけじゃなくてすごくタメになる本だね!
「イケてるしヤバい男・長嶋からのお知らせ」という企画
この1ページがすごい!
前職時代、僕が勤めていた会社にニコニコ動画の広告営業に来た長嶋氏。
彼は僕と1歳しか変わらないのにすでに頭はハゲ上がり、それをオシャレに誤魔化すため、電球のように光るスキンヘッドに整えた男でした。
ただ、あまたの形が鉄パイプで殴られまくった過去があったのかと思うほどボコボコだったので、掘りたてのジャガイモにしか見えない、そんな男でした。
(中略)
ある日、そんな彼から「仕事をお願いしたい。個人的に」という怪しげな依頼をもらいました。
仲が良いとは言っても、仕事に関しては、今まではあくまで会社間でのやりとり。
「個人的に?」と不思議に思いましたが、取りあえず一度話を聞いてみようと打ち合わせの時間を設けることになりました。
すると、「バーグハンバーグバーグに、取りあえず何でもいいから仕事をお願いしたいんです」と内容スカスカの、「無」として表現しようのない回答が返ってきたのです。
目的も内容もない仕事依頼というのは流石に初めてだったので、正直最初は「毎朝鏡で自分のポテト頭を見すぎて脳ミソまでポテト化してしまったんじゃないか」と心配になりました。
しかしこのままだと話が進まないので「では、何か悩みはありますか?」と聞くと「随分と長いあいだ、彼女がいません」とのこと。
——『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』シモダテツヤ著
それで出来上がったのがこのサイト。
このサイトのオープンと同時にネット上で瞬く間に広がった!
Twitterのフォロワー数が90フォロワーから、1気に1万フォロワーを超え一夜にして有名に。
そしてこのサイトをきっかけに長島氏が本当に女性と出会い、結婚してしまったんだって。
当時オープンしてたとき見てたけど、ネット上でどんどん広がっていったのを覚えてるな。
あれは、すごかった!
ソーシャルメディア時代の現在では、「ツッコミ=ツイート」!
著者のシモダさん曰く、バスる(話題になる)上で大事なことは、
バズるコンテンツを作るときに、「いかにしてツッコませるか」ということだそうだ。
サイトの閲覧者が用意されたボケに対して、ツッコミを入れられる「幅」を、あえ広げてもらせておくということがポイントになる。
ソーシャル時代の現在は、「ツッコミ=ツイート」だからだ。
反応の言葉(ツイート)を逆算してネタを創る。幅を持たせるために温度間の違うネタを用意する。
それらが上手くサイト閲覧者とハマったときにバズは生まれるとのこと。
勉強になるなー。
ぼくはこのお笑い要素をもっと学びたいな。
シモダさんが独立してバーグハンバーグバーグという会社を設立したときに、決めたことがあるそうだ。
「ふざけたことしかやらない」、そしてその他の仕事は断っていく。
ぼくはこれから起業していくうえで、この自分たちの大切にしてもの、表現したいものを貫く信念というはすごく大事だって思う。
バーグハンバーグバーグももちろん最初は、金銭的に苦しい時期もあったそうだ。
自分たちで設定した仕事の幅の狭さに悩まされたこともあったと書いてある。
でもいまでは「面白いことをやりたい」って仕事がでたときに、まっさきにバーグハンバーグバーグの名前が出るようになったとのことだ。
自分たちの哲学や信念を貫き通して、発信し続ければきっとその価値観は評価される。
その信念を貫いていこう!
この本には「イケてるしヤバい男・長嶋からのお知らせ」という企画の他にも様々な企画が乗ってある。また採用についての考え方、社員にさえも悪ノリをする様子など面白い要素満載だ!
ぜひおすすめ!
