「あなたは〇〇がしたいのか。それとも、〇〇がしたいの?」
この質問は度々、ぼくの人生を変えてくれる。
まずはこの質問で人生が変わった有名な事例をご紹介したい。
「残りの人生、このまま砂糖水を売ることに費やしたいのか、それとも世界を変えるチャンスをものにしたいか?」
スティーブ・ジョブズ
ジョブズは、ペプシコーラ社のジョン・スカリーをヘッドハンティングする際にこう言った。
スカリーは、この言葉でAppleに入社することを決めた。
スカリーにとって、ペプシを売ることが目的じゃなくて、世界を変える自分であるということが目的だったのだろう。
「君は永続するマネジメント思想をつくりたいのか? それとも、永続するコンサルティング会社をつくりたいのか?」
ドラッカー
『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』の著者ジム・コリンズにドラッカーが言った言葉だ。
コリンズは「なぜコンサルティング会社を立ち上げたいのか?」と聞かれると、「好奇心もあるし、世の中に影響を与えたいからです」と答えた。当時、『ビジョナリー・カンパニー』の出版を機会に、自分のコンサルティング会社をつくろうかと思っていた。
コリンズの人生に大きな影響を与えたのが、ドラッカーが投げ掛けた上記の質問だった。
会社設立は手段にすぎないのに、いつの間にかそれが目的化していたのに気づかされた瞬間だったという。
本当の目的は何?手段に囚われてないかな
ぼくも一度経営者とは違う道を選択しようとしたことがある。
経営カウンセリングというものに出会い、すごく感銘を受けた。
ぼくは自分の事業としてそのサービスをやりたいと思った。
カウンセラーになろうとしたんだよね。
でもそのカウンセリングの先生に言われたことがある。
「あきらくんは、人のカウンセリングがしたいの?自分の事業を伸ばしたいの?」
ぼくは、その時はっきりと分かった。
ぼくは自分の事業を伸ばしたかった。ビジネスがしたかった。
それだったらカウンセリングでなくても良かったんだ。
手段に囚われるとはこういうことかと初めてその時にわかったんだ。
自分にとって最優先すべきことをしっかりと決めておこう
自分にとって本当の目的を見失わないことってすごく大事。
そのために自分にとってなにが最優先なのかをしっかりと考えよう。
手段に囚われてる自分がいたら、一度自分の本当の目的はなんだっけ?って振り返ってみよう。
最後に、ぼくの大好きなドラッカーの言葉で締めくくりたい。
ためらうことなく、「ノー」と言えるようになる秘訣は、自分の中でもっと強い、燃えるような大きな「イエス」を持つことである。小事に振り回されてはならない。「最良」の敵は「良い」なのだ。
あなたの中の燃えるような大きな「イエス」とは何だろう?