【連載小説】第一話「え、なんでタツヤはプロポーズしてこないの?」

【読めばparcy’sが深ワカリする仕事9割ミドル女子への恋愛&結婚応援ストーリー】

アラフォー独身こじらせ女子のタカコがparcy’sと出会って変化し、自分らしく幸せな人生を見つけるストーリー。
この小説を読んでparcy’sを知り、理解し、そしてタカコと同じように自分らしく幸せな人生への一歩を踏み出してほしい。

パーシーズノート著者情報
※LINE@だけの特別特典を無料プレゼント。
現在16,394名の方にご登録いただいています!

 

LINE画像
parcysLINE公式アカウント
最新情報やイベント情報が最速で届きます!

第一話『え、なんでタツヤはプロポーズしてこないの?』

煌めく金屏風の前で、同じく芥川賞を受賞した作家たちと並んでフラッシュを浴びる。初めて味わう眩しさに驚きながらも、求められる声に応じて指示される方向へ次々と向き直るタツヤ。

この日のために用意したバーバリーのスーツに身を包み、ぎこちないながらも堂々とした表情で、次々に各社の写真へと納まっていく。

受賞者全員でのフォトコールを終え、受賞者一人ひとりのインタビューへ、授賞式は粛々と進行していく。

parcy's小説第一話 金屏風の前のタツヤ

手短に祝辞を述べ、作品が扱うテーマやどんな意気込みで今後は執筆していくのかなどを尋ねる記者たち。

「この喜びをどなたと分かち合いたいですか?」

「最愛の妻であり、最大の理解者であり、そして最大の功労者であるタカコですね。彼女がいたからこそ、この芥川賞という名誉をいただけたんだと思っています。」

大勢の記者に囲まれた会見で、高潔な態度で答えるタツヤをモニター越しに見守りながら、タカコは涙を堪えきれなかった。

「よかった。我慢して尽くしてきて。タツヤの才能を信じてついてきて。やっと報われたんだ。」

部屋で一人、そんな気持ちでタツヤの受賞を喜びながら涙を拭う。

 

 


「…カコ? タカコ? 聞いてる? これ美味しいから食べてみなよ。」

しかし、現実世界のタツヤは金屏風の前に立ってはいなかった。タカコの目の前の席に浅めに腰掛け、良いお店に行く時はこれと決めているらしい見慣れたストライプのシャツとコットンパンツのコーディネートに身を包んでいた。

もちろん、タカコも喜びの涙を流してはいなかったし、芥川賞作家の妻ではなかった。もっと言えば、まだタツヤの妻ですらなかった。

アクセサリーケースをひっくり返したような長崎の夜景、海と稲佐山が見える長崎駅から歩いてすぐのマリオットホテル。その美しい眺めを思う存分享受できるホテル内の素敵なレストラン。

そこで、タカコは付き合って1年になるタツヤと、その記念日を祝うディナーデートをしていた。長崎の新鮮な魚や旬の野菜を使った、五感を刺激する見事なコース料理に舌鼓を打ちながら。


(引用元:長崎マリオットホテル https://www.marriott.com/ja/hotels/ngsmc-nagasaki-marriott-hotel/overview/

タカコがさりげなくかつ注意深く選んでオーダーした料理を、タツヤは得意げに勧めてきた。

「ね? 美味しいでしょ。」

「え? あ、あぁ、美味しいね! ほんと。」

(やばい、やばい。また妄想飛行しちゃった。これからプロポーズしてもらえるからって、私どこまで飛んで行ってんだろ。)

タカコはプロポーズを待っていた。独身アラフォー、結婚願望強めにあり。最後の彼と信じて付き合っている小説家を目指す恋人・タツヤとの記念日ディナーを楽しみながら、今か今かとその瞬間を待ち望んでいた。

parcy's小説第一話

(そろそろだよね。サプライズ感を出すために、あえて今のところプロポーズを感じさせてないみたいだけど。もうしてくれないと、時間的に厳しくない?)

コース料理は、客が料理を堪能できる絶妙なタイミングで運ばれてくる。

タカコは根っからの魚派だ。東京に住んでいた時に魚を買って食べた時、長崎の魚の格別な美味しさと自分は長崎の魚が好きであることを再確認した。東京の鉄火巻を食べた時にどれほど「白鉄火」が恋しくなったことか。離れてみなければわからないことがある、とタカコは痛感したものである。

ちなみに「白鉄火」とは、長崎で食べられる代表的な白身魚「ヒラス(ヒラマサ)」をマグロの代わりに使った鉄火巻である。鉄火巻なのに中身が白いことから、「白鉄火」や「白鉄火巻」と呼ばれている。これに九州のさしみ醤油を合わせて食べるのが、タカコの大好物だ。

「やっぱり肉料理がないと、食べた気にならないよね。」

タツヤはそうきっぱりと言いながら、嬉々としてナイフを動かしていた。

「…そうだよね、確かに。わかるかも。」

タカコは、赤ワインで煮込まれた和牛の断片を眺めながら、乾いた同意をした。

 

 


(どう考えても、今でしょ。今しかないでしょ。牛肉頬張ってる場合じゃないのよ。ここなのよ。)

(長崎の魚ならいつでもちゃんと食べた気するでしょうが!)

(いや、そんな議論してるひまはないのよ。仕方ない、いつものように私がきっかけを作ってあげるしかない。そうすれば、プロポーズしやすい空気になるはず。)

 

 

タカコは、タツヤに気付かれないように呼吸のリズムを整え、高めの音に調整した咳払いを軽くして、声のトーンが重くなりすぎないように気をつけながら、結婚の話を切り出した。

「あのさ、あのね。結婚、の話なんだけど。」

「結婚、ね。俺もいつかはしたくなるのかな。」

タカコは、一瞬で灰になった。

 

(私が結婚したいって思ってたの…もちろん知ってたよね?)

(え、アラフォー女と1年付き合って、今更「いつかはしたくなるのかな。」って、え、どういうこと?)

(え、え、この前、一緒に「結婚したら住みたい間取りランキング」って話しながら住宅情報雑誌見ながらランキングつけたよね!?)

 

自分だけの考えや思いを勝手に飛躍させ、起こったことや問題をひたすらややこしくしていくタカコの思考癖である「こじらせ構文」を用いて瞬間的に一人脳内会議を繰り広げていた。

「…。あ、そうだよね。知ってる。」

タカコの口から咄嗟に出た返事は、自分でも驚くくらい強がりな嘘だった。

思えば、今までの恋愛も思った通りには決していかなかった。
タカコは、タツヤがする「俺の友だちのめちゃくちゃ笑える話なんだけどさ」で始まる大して笑えない話に適当な相づちを打ちながら、自らの上手くいかなかった恋愛を走馬灯のように思い出していた。

上手くいってると思っていたのに、なぜか「タカコは僕がいなくても一人で生きていける」と突然告げられ終わった恋。

「部署異動で忙しくなったからもう会えない」といきなりLINEが来て、それっきり連絡がつかなくなった自然消滅の恋。

ケンカした後で「落ち着いて話し合いたい」って伝えたのに、「話し合っても意味ない」とそっけない返事をされて切れた関係。

タカコの元彼たちは、みんな最後にはため息混じりでどこか諦めたような顔をして去って行った。

 

(なんか、いつも同じようなパターンで終わってる気がする…。)

(あ、でも、男運がなかった、っていうかタイミングが悪かっただけなんだよね。)

(でもでも、次こそ幸せになれる出会いがあるはず)

 

いつも自分にそう言い聞かせてがむしゃらに頑張ってきた。

なのに、また思わぬ展開に見舞われている。もちろん、よくない展開だ。

「いいレストランだったね。また来たいな。」

タカコが選んだレストランに星5つの評価をして、タツヤは明るい表情でレストランを後にした。
タカコは、それとは対照的に一人悶々としていた。

 

 

(いや…やっぱりおかしくない? アラフォーの女と1年付き合ってきて、結婚する気がないってどう言うこと?)

(え、私、結婚したいって匂わせてきたよね? ウェディングドレスの雑誌見てたり、お店の前で立ち止まって指輪見てたりしてたよね?)

(え、え、やっぱりおかしいよね? 今日じゃないの? プロポーズするなら今日しかなくない? 夜景一望だよ、海だよ、最高の夜だよ?)

 

 

金屏風の前で笑顔で愛を語るタツヤを見てスクリーン越しに泣いていた脳内のタカコは、混乱していた。

「自分の気持ちは、言わなくてもわかってくれているはず」と信じていた相手に、プロポーズはおろか、そもそも結婚する気すらなかったという現実を受け入れられず、タカコはせっせとこじらせ構文を脳内で複雑化させていた。

帰り道、大型クルーザーの「ボーン」という音だけが漂い、長崎湾が見える道の真ん中でタカコが抑えていた感情は、遂に体内から外界へ放たれた。

長崎客船 夜景

 

(え、え、え、やっぱり、プロポーズしてこなかった意味が理解ができない。)

(なんでいつも私ばかりが気を遣って言いたいことも我慢しなきゃいけないの?なんで言わなくても私の気持ちをわかってくれないの!?)

(アラフォー女と1年真剣に付き合っておいて「いつかは結婚したくなるのかな」って…)

 

 

と、ここまでは順調に脳内で作成されていた構文だったが、続きは怒りのあまり音声となり、タツヤの目の前で完成することとなった。

「バカヤローッ!コノヤローッ!」

(…映画監督で有名芸人なのか、私は。)

それまで気付かないように蓋をしてきた感情が一気に溢れ出し、言い慣れていない罵声は、字面こそ罵声だが、コントのオチかモノマネ芸人の決まり文句のようになってしまい、タカコは絶望した。

タツヤは、激昂したタカコにダメージを受けようにも打撃力を欠いた罵声を浴びせられ、キョトンとしながらこう言った。

(続く)

【この話に出てきたパーシーズ理論】

・脳内会議
タカコの脳内で繰り広げられるこじらせ構文や一人会議は、「脳内会議」と言われ、女性は自信がないときには、いかに男性の心を読むかに必死になっていることが多い。
直接男性に聴くことで理解できるし不安は解消される。恋愛や結婚、パートナーシップは、一つの質問や一つの会話で「嫌われたり」「引かれたり」することはない。

むしろそれで引かれたり嫌われたりするのであれば、「早めに分かって良かった」のだ。
気になったら直接聴く、そうしてお互いの人生観を確かめ合おう。それを繰り返して残った人があなたのパートナーだ。

詳しくは、「男性の心を読もうとしないこと。察しながら脳内会議するのをやめて「直接聴く」ことで99%の問題が解決する」で解説しているから、合わせて読んでみてほしい。

・こじらせ恋愛
同じパターンの別れを繰り返してしまう、男性からいきなり連絡がなくなったり、彼から別れたいと言われることが多い、このような別れを繰り返してしまうことは、こじらせ恋愛をしている可能性が高い。こじらせ女性にはよく見られる別れのパターンが5つあるが、タカコは見事に全てのパターンを経験している。

どうしてそのような恋愛を繰り返してしまうのか、そこに隠れた男性心理はどんなものかは、ぜひ「【図解】いつも同じ理由で振られるのは理由がある?「こじらせ女性」に多い別れパターン5つと別れを選ぶ男性心理」を読んで理解を深めてほしい。

▼よろしければアンケートのご協力をお願いいたします。

好きな男性・気になる男性の行動に「なんで?」を感じたら、気軽に無料の個別相談へ!

いかがだっただろうか。この小説の主人公・タカコのように、なんで男性は女性の期待を察して何かアクションを起こしてくれないのかと悶々と悩んだことがある人もいるかもしれない。

悩みを解決するには、まず自分自身を理解し男性心理を理解し、誰とでも幸せになれる自分になる必要がある。一人で脳内会議する日々にはお別れし、大好きな彼が思わず絶対に結婚したいというくらい手放せないあなたになる必要があるのだ。

でも、一人きりでは、どうすればいいのかわからない、何からはじめたら自分らしい私で信頼し合える関係になれるかがわからない。

だから恋愛・結婚のパーソナルトレーニング「parcy’s」がある。

幸せな結婚を最速で叶える効率的な学ぶ順番 自己肯定感を高め自分軸を持つ 男性心理を学ぶ 深く話合う方法を学ぶ

parcy'sでは、男女2名のプロトレーナーがあなたらしい幸せな結婚の実現まで伴走してくれる。
SAP(セルフアウェアネスプログラム)では、自分がブロックになっている思い込みの解放し、自分が本当に大切にしたいものは何か?を自分自身が深く理解することができる。自己肯定感を高めて、自分を信じられるようになることで、彼もパートナーも心から信じることができるようになる。

その結果、トレーニングを受けた「アラサー・アラフォー・アラフィフ」「甘え下手」「完璧主義」「こじらせ」「バツイチ」などの婚活・再婚活に悩む女性の60%以上が、1年以内に気になる男性や、恋人未満の彼・うまくいってなかった彼から溺愛プロポーズをされ自分らしい結婚を実現している。

まずはparcy's個別相談&説明会を受けてみよう。

ぼくたちが全力でサポートしていくからね。

気になる男性や恋人未満・うまくいってない彼と1年以内に結婚する!parcy's個別相談&説明会はこちら

男女関係のトッププロに1対1で相談parcy's個別相談&説明会はこちら

parcy'sは、結婚や出産のタイムリミットを感じるキャリア女性のために「彼と1年以内に結婚する」をコンセプトに自分らしい理想の結婚を目指す、完全オンラインのトレーニングスタジオだ。

parcy'sで学ぶと、以下のような恋愛・結婚・婚活でおこりがちな悩みから抜け出すことができる。

・男性の気持ちが理解できなさすぎて不安
・彼が全くプロポーズしてくれなくて焦る
・過去の恋愛のように今の彼とは別れたくない
・年齢的にも今度こそ絶対に結婚したい
・彼が今何を考えているか不安、別れようとしてる?

もし、あなたもこんな悩みを持っているなら、 ぜひparcy's個別相談&説明会を受けてほしい。

parcy'sで学べば、彼が思わず絶対に結婚したい、君以外には考えられないというくらい溺愛して必ず結婚できるようになる。
男女関係専門のプロのparcy'sコンサルタントに相談できる。ぜひ受けてみよう!

parcy's個別相談&説明会はこちら

【超精密】彼と結婚できる確率がわかる!仕事9割ミドル女性のためのparcy's診断はこちら

あなたの結婚をつかみとる力&彼との結婚確率を診断してみよう。恋愛・結婚のパーソナル診断「parcy’s診断」では、企業で用いられる適性検査レベルの高精度分析アルゴリズムにより、あなたが抱える結婚の課題と改善点が一目でわかるようになっている。


診断した方には、男性心理を刺激して、彼があなたとの結婚や将来を思わず考え出しはじめるparcy'sの厳選コンテンツも特典としてプレゼントしているよ。

恋愛結婚のパーソナル診断「parcy's診断」

parcy'sの厳選コンテンツで送られてくる質問フォームにあなたの悩みや疑問を送ると、ブログで中村あきらが回答してくれるよ。ぜひあなたの疑問や悩みを気軽に送ってみよう。

今日もあなたが、「太陽」のように周りを照らしますように^^

自分らしい理想の結婚を叶えた恋愛・結婚のパーソナルトレーニング「parcy's」の様子はこちら

恋愛・結婚パーソナルトレーニング「parcy's」の受講風景・評判と受講生の声まとめ

「うまくいかなかった恋愛体質をどうやって幸せな結婚体質に変えていったの?」
「彼は本当に私と結婚したくなるの?結婚を決断してくれるの?」
「トレーニングを受けた人はどんなプロセスで変わっていったの?」

…こんな疑問が解消できる、お客様の変化の様子、parcy'sへの声をまとめているので見てみよう!


恋愛・結婚パーソナルトレーニング「parcy’s」の口コミ・トレーニング風景・評判とお客様の声まとめ

もう一記事いかが?彼と深い関係性を築き1年以内の幸せな結婚を実現する方法はこちら



parcy'sがたくさんのメディアに取り上げられました!