『1万円起業』クリス・ギレボー著・本田直之翻訳( 飛鳥新社 )を読んだ。
この本には、1万円前後で起業できる様々なアイディアとその考え方、そして実際に成功した事例を紹介している。
ここにはひとり起業(一人起業)のビジネスのつくり方が満載だ。
ぜひ参考にしよう!
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価値の本当の意味
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ーーー価値の本当の意味
ここで「価値」という言葉について、よく考えてみよう。
私たちは深く意味を考えずに、この言葉を頻繁に使っているが、一体全体、価値とは何なのだろうか。基本的な定義はこうだ。
価値=交換や努力によって生じる、望ましく役に立つもの
さらにシンプルに考えることもできる。
つまり、価値とは「人びとの役に立つことだ」だ。
マイクロビジネスを立ち上げたいと考え、誰かの役に立とうと努力しはじめるなら、あなたが進んでいる方向は正しい。
つまずいたときは、自分に問いただしてみよう。
「どうしたらもっと価値を提供できるだろうか?」
あるいは、もっと簡単に、
「どうすればもっと人の役に立てるだろうか?」
大切なのは、「価値」は消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついているということだ。
売り手はよく、「私たちの商品の特徴は・・・」と語るが、客が受け取るベネフィットについて語るほうが、はるかに説得力がある。
——『1万円起業』クリス・ギレボー著・本田直之翻訳より
1万円起業に限らず起業の考え方として、この「価値」の考え方はとても重要だ。
ぼくも独立して10年になるが、いつも価値について何度も考えるようになる。
結局のところ、価値を作った人、価値を定義したい人、価値を提供した人のところへお金は流れてくるんだよね。
「1万円起業」の事例
この本「1万円起業」に出てくる事例を紹介する。
・営業マンとして25年勤めた会社を、突然クビになったマイケルさん。仕事を探している最中、家具屋を営む友人が「ベッドのマットレスが余って困っている」と嘆いているのを聞き、自分でウェブサイトで立ち上げ、販売することを決めます。思わぬ成功に驚きつつ、彼の妻が「押し売りしないマットレス店」というコンセプトでECサイトを開設します。独自サービスとして「自転車による配達」をはじめ、これが話題になり、持続可能なビジネスへと成長しました。
・企業内弁護士として高級取りの生活をしていたものの、「自立」への憧れを捨てることができなかったケリーさん。会社を辞めた休暇を利用してヨガの集中コースを受け、自身もヨガの個人レッスン教室を開設することにします。ターゲットは30〜45歳の多忙なキャリアウーマン。このビジネスは成功し、現在は850万円程度の収益を上げています。
・インドで「エクセルの達人になる」トレーニングを提供しているプルナさん。元々ビジネスアナリストでしたが、自身のブログでエクセル術を教える記事を書いたところ、これがヒット。ブログをきっかけにトレーニングプログラムに申し込んでくれる人が現れ、今では人気トレーナーとして約2,000万円を稼ぎだしています。
・大学の研究センターでCFOを勤める、旅行オタクのゲイリーさん。彼は経営者向けの旅行計画コンサルティングを副業として提供しています。経営者たちは頻繁に飛行機に乗るためマイレージが貯まりますが、その効果的な使い方を知りません。ゲイリーさんは250ドルの手数料をもらい、彼らのマイレージを効果的に活用する旅程を立てるというビジネスを展開しています。パートタイムの仕事ながら、年間750万円の収入になっています。
・ピアノ教師のブランドンさんは、自身の悩みでもあった「管理業務」を解決するためのソフトウェアを開発し、同じ音楽教師たちに販売。このビジネスは大成功し、年間3,600万円を稼ぐビジネスになっています。
・交通事故で会社を辞めざるをえなくなったカイルさん。趣味として楽しんでいた結婚写真を本格的にビジネス化しようと考え、「あなたの式の写真を撮ります」というウェブサイトを立ち上げます。1件から始まった依頼はクチコミで広狩り、今では世界中から依頼が集まり、年間900万円のビジネスに成長しました。
このほかにも様々な事例がこの本では登場する。
ぜひ自分のビジネスの参考にしよう。
ひとり起業のビジネスの種を見つけよう!
ぜひこの本「1万円起業」を読んで、ひとり起業のビジネスの種を見つけよう。
ビジネスのアイディアというのは、すぐそこに転がってるものだ。
そのアイディアが分かる人と分からない人の違いは、その考え方のシナプスが通ってないだけだと、ぼくは思ってる。
こういった様々な起業のアイディアにふれて、自分の中でそのアイディアを作れるようにシナプスを通そう。
それは多くのビジネスアイディアに触れることが大事だ。
たくさんのビジネスアイディアに触れていくと、ある瞬間にパズルのピースがピタっとはまるように、自分のアイディアがおりてくる。
それこそがあなたのビジネスだ。