ぼくはインタビュー・対談集というものが好きだ。
様々な成功者や有名人を、 ひとつのテーマに沿って深堀りしていく。
『インタビューアー』が面白ければ面白いほど、そのインタビューは面白くなる。
また、その『テーマ』が面白ければ面白いほど、面白くなる。
それがインタビュー・対談集だ。
今回は、その中でも中村あきらがおすすめする本8冊を紹介する。
なんとこのたった本8冊で、総勢162名の成功者の考えに触れることができるのだ。
ぜひ活用して、その哲学に触れてほしい。
目次 [非表示]
- 1 成功者の「好き」が聞ける!『「好き嫌い」と経営』楠木建著
- 2 成功者の「信念」がわかる!『佐藤可士和×トップランナー31人』 佐藤可士和著
- 3 エンタメ大御所たちの仕事を面白くする秘訣!『仕事。』川村元気著
- 4 日本のITサービスをつくった起業家のストーリーがわかる! 『IT起業家10人の10年』滝田 誠一郎著
- 5 年収1億円起業家たちの哲学!『マネー&フリー 僕らが楽して大儲けした57の秘訣』水野俊哉著
- 6 元銀行マン経営者から若手起業家への問い!『日本人の生き方を変える7人の起業家』森部好樹著
- 7 理想はわかった。どうやって稼ぐの?『起業のリアル』田原 総一朗 (著)
- 8 世界で戦う若き起業家たち!未来をつくる起業家~日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー~ケイシー ウォール著
- 9 まとめ:成功者たちの哲学に触れて、考え方をインストールしよう!
成功者の「好き」が聞ける!『「好き嫌い」と経営』楠木建著
01 永守重信 「何でも一番」が好き
02 柳井 正 「デカい商売」が好き
03 原田泳幸 「雷と大雨とクライシス」が好き
04 新浪剛史 「嫌いなやつに嫌われる」のが好き
05 佐山展生 「偉そうにする」のが嫌い
06 松本 大 「小トルク・高回転」が好き
07 藤田 晋 「今に見てろよ!」が好き
08 重松 理 「一番好きなことを最初にやる」のが好き
09 出口治明 「活字と歴史」が好き
10 石黒不二代 「理系のギーク」が好き
11 江幡哲也 「図面引き」が好き
12 前澤友作 「自分との闘い」が好き
13 星野佳路 「スキーと目標設定」が好き
14 大前研一 「実質を伴わないもの」が嫌い
15 楠木 建 なぜ「好き嫌い」なのか?
01 宮内義彦 「自分の足で立つ」のが好き
02 玉塚元一 「壁に向き合う」のが好き
03 為末 大 「走りながら考える」のが好き
04 磯崎憲一郎 「予定調和」が嫌い
05 高岡浩三 「仮説と実験」が好き
06 鎌田和彦 「各論まじめ、総論適当」が好き
07 高島宏平 「大名の仕事」が好き
08 中竹竜二 「リードする」のが嫌い
09 野口 実 「現場で売る」のが好き
10 篠田真貴子 「要するにこういうこと」が好き
11 仲 暁子 「最短距離の最大インパクト」が好き
12 広木 隆 「声高に正論を言う」のが嫌い
13 大山健太郎 「下請けの仕事」が嫌い
14 常見陽平・中川淳一郎 「この野郎!精神」が好き
15 杉本哲哉 「ちょっと先を見る」のが好き
16 丸山茂雄 「人の土俵で相撲を取る」のが嫌い
17 木川 眞 「修羅場で腹をくくる」のが好き
18 米倉誠一郎 「人のスイッチを入れる」のが好き
19 楠木 建 「好きこそものの上手なれ」が好き
「ストーリーとしての競争戦略」を書いた一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授・楠木健さんが数々の経営者と対談・インタビューした本。
頭が良い人同士の対話は、めちゃくちゃ刺激を与えてくれる。
成功した経営者たちが「好き」という感情に対して、どう経営に生かされてるのか。
この「好き」という感情こそ、経営者の哲学の全てが詰まっているといっても過言じゃない。
すばらしい経営者、すばらしい才能の持ち主たちの哲学が聞ける一冊だ。
成功者の「信念」がわかる!『佐藤可士和×トップランナー31人』 佐藤可士和著
Talk.02 大前研一 (ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長) 大切なのは右脳の解放。
Talk.03 小曽根 真 (ジャズピアニスト) シンプルなほど美しい。
Talk.04 中村 元 (水族館プロデューサー) 水族館の達人と語る”素人目線”のススメ。
Talk.05 竹田恒泰 (作家、慶応義塾大学講師) 皇室に学ぶ、日本的ブランディングの秘密。
Talk.06 安藤優子 (レポーター、キャスター) 普通の振れ幅の中で生きていく。
Talk.07 松任谷由美 (ミュージシャン) トップであり続けるということ。
Talk.08 竹中平蔵 (経済学博士) これから日本が求めるのはクリエイター型のリーダー。
Talk.09 古川展生 (チェリスト) 時代に最適化する。
Talk.10 竹中直人 (俳優、映画監督、エッセイスト、ミュージシャン、絵本作家) ホラーと笑い。
Talk.11 三木谷浩史 (楽天代表取締役会長兼社長) アントレプレナーに必要な要素。
Talk.12 早野龍五 (東京大学大学院理学系研究科教授) 人類がもつ好奇心のパワー。
Talk.13 松田公太 (参議院議員、タリーズコーヒージャパン創業者) 「小」が勝つ時代。
Talk.14 亀田誠治 (音楽プロデューサー、ベースプレイヤー) “横から目線”のリーダー論。
Talk.15 谷川俊太郎 (詩人) 心に響く言葉はどうやって生まれてくるのか?
Talk.16 池坊美佳 (華道家) 省くことで生かす。
Talk.17 柿沢安耶 (野菜スイーツパティシエ) 身体と土は離れられない。
Talk.18 岩下志麻 (女優) 男性は40歳から。
Talk.19 林 真理子 (小説家) 年を重ねるほどに美しくなる方法。
Talk.20 松任谷正隆 (音楽プロデューサー) 飽きることこそエネルギー。
アートディレクター佐藤可士和が様々なトッププレイヤーと対談する1冊。
自身をコミュニケーション・ドクターというほどヒアリング能力に自信がある佐藤可士和ならではの1冊だろう。
ぼくは佐藤可士和が凄く大好きで、彼の「ビジョンを形にする」デザインという信念はとてもあこがれた。
そんな佐藤可士和が、トッププレーヤーたちに「信念」がどこにあるのかをテーマにインタビューした。
エンタメ大御所たちの仕事を面白くする秘訣!『仕事。』川村元気著
だとしたら僕は人生を楽しくするための仕事がしたい。
そこで仕事で世界を面白くしてきた12人に訊ねた。山田洋次、沢木耕太郎、杉本博司、倉本聰、秋元康、宮崎駿、
糸井重里、篠山紀信、谷川俊太郎、 鈴木敏夫、横尾忠則、坂本龍一。彼らが僕と同じ年の頃、何を想い、何を考え、 どう働いていたのかを。映画プロデューサーとして『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを製作し、
初小説『世界から猫が消えたなら』が70万部突破の大ベストセラーとなった川村元気が、
12人に聞いた「壁を乗り越え、一歩抜け出す」唯一無二の仕事術。
いまや映画「君の名は」を代表に数々のエンターテイメントを仕掛けた大人気の川村元気プロデューサー・川村元気。
その川村元気が、数々のエンターテイメントを仕掛けてきた大御所たちに、 共通の質問「私と同じ年の頃、何をしていましたか?」を聞いた。
仕事で世界を面白くしてきた12人は、30代のころに何をやってたのだろうか。
日本のITサービスをつくった起業家のストーリーがわかる! 『IT起業家10人の10年』滝田 誠一郎著
現在の日本のIT企業の代表者たちへのインタビュー集。
彼らが日本のインターネット業界を作ったといっても過言ではないだろう。
そんな彼らのストーリーが一気に読める本。
この本を読むだけで、日本にどのようにしてインターネットサービスが構築されていったのかが分かる。
また彼らの事業の最初のきっかけもこの本ではわかるようになっている。
年収1億円起業家たちの哲学!『マネー&フリー 僕らが楽して大儲けした57の秘訣』水野俊哉著
知っている”稼ぐ哲学”とはいったい何なのか?
ビジネス書を年間1000冊も読破し、
自身もベンチャー起業家である過去をもつ作家、水野俊哉が、
3年間の密着取材で書き上げた、彼らから学ぶ成功の秘訣とその影。
川島和正、与沢翼、原田翔太、峯島忠昭、岩佐忠幸、原田陽平、etc…
資金ゼロから年収1億まで成り上がった現代の若き成功者たちの足跡を追う!
与沢翼を含む、ヒルズ族たちのインタビュー集。
年収1億を合言葉に、情報起業家と呼ばれる彼らは数多くのお金を稼いできた。
彼らの哲学、彼らの価値観、彼らの方法が分かる1冊だ。
元銀行マン経営者から若手起業家への問い!『日本人の生き方を変える7人の起業家』森部好樹著
約50社と契約した”プロの顧問”として、将来期待できる7人の経営者を紹介します。
国内で小規模老人介護施設の1000カ所展開を目指すトップ、新卒学生の紹介事業で就職活動のあり方を塗り替えようとする社長、
そして、ベトナムで300人の技術者を雇用しオフショア開発で日系最大手に上り詰めた社長など、
個性的な起業家が苦労を乗り越えいかに成長を目指すのかを語ります。
インタビューをする人というのは、若い人や同年代だけではない。
元銀行マンの65歳の経営者が、これからの若手にインタビューした。
日本のシニア経営者が若手のどこに興味があるのか、彼らが何に悩んでいるか分かる本だ。
実際にこの本を読んで著者の森部さんに会いに行った。
とてもすばらしい人だったね~。
理想はわかった。どうやって稼ぐの?『起業のリアル』田原 総一朗 (著)
LINE、スタートトゥデイ、ユーグレナ、リブセンス、ライフネット生命、テラモーターズ……。
ポスト・ホリエモン世代のベンチャー社長16人に、日本で一番有名なジャーナリストが容赦なく突っ込む。
彼らの生い立ち、挫折、決断、そして新しい金儲けの哲学が詰まった一冊。
テレビでおなじみのジャーナリスト田原 総一朗が、IT経営者たちの儲けの秘訣に迫った。
理想だけではなく、実際のお金儲けのリアルについてインタビューした1冊だ。
世界で戦う若き起業家たち!未来をつくる起業家~日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー~ケイシー ウォール著
木村 新司(Gunosy)
南 壮一郎(BizReach)
村田 マリ(iemo)
光本 勇介(ブラケット)
柴田 陽(Spotlight)
Robert Laing & Matthew Romaine(Gengo)
福山 太郎(AnyPerk)
井口 尊仁(DokiDoki,Tonchidot, Telepathy)
柿山 丈博(MONOCO)
平野 未来(Cinnamon)
倉富 佑也(Panda Graphics)
秋好 陽介(Lancers)
山本 敏行(ChatWork)
須田 将啓(エニグモ)
坂井 光(インタレストマーケティング)
河端 伸一郎(Interspace)
武藤 友木子(ProTrade)
林 郁 & 伊藤 穰一(デジタルガレージ)
世界で挑戦している経営者たちにインタビューした本。
ここで紹介されるほとんどの起業家が最初に立ち上げたサービスの売却、そして複数事業の立ち上げを経験している点もすごく面白い。
この記事で紹介しているそのほかのインタビュー記事と比べて読むと、時代は確かに変わっているということを感じることができるはずだ。
孫さんが日本にインターネットを引き、藤田さんや堀江さん世代がサービスをつくり、次の世代が世界へと挑戦している。
ぜひ日本のIT起業家の時代の移り変わりを楽しんでほしい。
→【書評】起業家の成長の仕方が変わってきた|未来をつくる起業家ケイシー ウォール著
まとめ:成功者たちの哲学に触れて、考え方をインストールしよう!
インタビュー・対談集のすばらしいところは、成功者の自伝では分からないことが数多く載ってあることだ。
また一人ひとりではなく、ひとつのテーマに沿って全員を見ることで、時代や共通した考え方が見えてくる。
それは他にはない魅力だ。
インタビューを通してくる時代感や哲学を自分にインストールしよう。
そうすることで自分の中に様々な視点が入ってくるようになる。
その視点を自分たちのビジネスや経営に生かそう!
ぜひおすすめだ。