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目次
ベンチャー経営者で結婚に向いてる人は、妻の可能性を大切にできる人
あきら 川崎さんの著書「愛は技術」は2015年中村あきらの年間521冊読んだ中でのめちゃくちゃタメになった本ベスト12にいれさせていただきました。
川崎 ありがとうございます。光栄でございます。
あきら 当時シリコンバレーで仕事をしていたのですが、シリコンバレーに無かったのでアマゾンで取り寄せました。送料が本の倍以上の値段でした。笑
川崎 ですよね。あげたのに。笑
あきら でも、あの時読んでよかったです。特にお話を聞きたいなと思っていたのが、「ベンチャー経営者の男性は結婚に向かない」というところです。ぼく自身がベンチャー経営者なので。
川崎 すみません。たくさんの友人男性達から、お咎めの言葉をいただいています。
「愛は技術」で書かれていた「ベンチャー経営者と結婚してはならない」7つの理由
あきら ベンチャー経営者でも、こういう人なら結婚も向いているというのはありますか?
川崎 妻の人生や妻の可能性も大切に出来る人です。一緒に話し合って、いろいろ譲歩をして自分が折れたり、逆にここは通してもらうというのを “私たちごと”で話し合いが出来る人です。
あきら ぼくも話し合いをするのですが、人生が仕事。家族と仕事のどちらが大切かと言った時に、答えられないときがあります。
川崎 それはそうですよ。それはそうですが、例えば究極で、妻子が宇宙人にさらわれてしまいました。そうしたら仕事なんかより絶対に家族ですよね。
あきら そうですね。命に関わるレベルですから。
川崎 なので、結局は家族なのです。そのためにも、自分が自分の好きな仕事で成功して、家族をサポートしていきたいというのがありますよね。それが妻にとって苦痛な事だったときに、妥協案を見つけたり工夫したりする事が大切です。仕事ですることを夫婦間でも工夫していくことが大切です。

あきら 確かに、夫婦間では仕事のように工夫はしないですね。
川崎 私は1回目の結婚の時に、そうしないから離婚しました。
男性は、身近な人を大切にするのではなく、社会的にフェアでいたい特性がある
あきら あと、夫婦で互いが同じようなポジションの時にライバル意識を持たないためには、どうすればいいですか。
川崎 出来るだけ同業はやめたほうがいいと思いますが。例えばライター同士とか。デザイナー同士とか。上手く行っているご夫婦は凄いですよね。尊敬します。
あきら なるほど。ぼくが奥さんと一緒に仕事をしていた頃は、お互いが補完し合うようにしていました。
川崎 要は営業、経理みたいに違う分野ですよね。
あきら そうそう。そういうふうにしたほうがいい。
川崎 同業だから分かりあえたり、とても仲良くなれたりという事もあると思うので、一概にはダメとは言えません。ただ、お互いの成功を喜べない可能性としては同業が1番喜べないと思うのです。それが喜べる人は器がでかいですね。それこそ、いい男、いい女だと思います。
あきら そうですね。
川崎 あと年齢も関係あるかな?40歳を越えると、優しくしたい、優しくされたいという事にエネルギーを使いたいと思うのです。くやしいとか、勝ちたいとかじゃなくて、相手の成功を自分事のように良かったね、と思えるみたいな。
あきら へえ。そうすると、もし自分がライバル心を相手に感じていたら、それはその年齢だからというのもありますか。

川崎 そうそう。血気盛んな時期は難しいですよね。あと、年取ると視野がもっと広がるのでライバルは外にいっぱいいる事に気づきます。家にいる人は味方だってことにも気づきます。1番の味方をライバルだなんて小さい事を言わずに、味方としての人間関係をもっと強化したほうが幸せです。だからシフトチェンジをおすすめしています。また、男の人は、身近な人よりも遠い人から大事にするという習性があります。
あきら 分かります。
川崎 妻より男友達、男友達よりも会社、会社よりも最近知り合った知らない社長の事を大事にします。自分から遠い関係の人を大事にしなければいけないと思っています。しかし、それは本末転倒なのですよね。
あきら おそらく、男性の特質として陣地を広げて行こうという性質ですね。
川崎 それもあるし、とても社会的にフェアでいたいという欲求が強いです。だから、大事なそばにいる人は少し置いといて、あちらの遠い新しい人から大事にするのです。
あきら 確かに。男性はそばにいるとか、一緒に住んでいるというだけで、大事にしている気になっています。

川崎 でも、男性の離婚相談を受ける事が多いのですが、まさにその考えが男性をどんどん不幸せにしていくんですよ。女性は大事にされてないと感じても不満をダイレクトに言えないので、だんだんと関係がこじれていきます。すると、男性は「俺はすごい成長しているけど、妻は成長していないからすれ違ってしまった」などと都合のいい転換をします。そうではなく、足元を固めてなかっただけ。
男の人は成功ではなく、自分の幸せとは何だろうという事について、もっと考えたほうがいいです。そこはフェアな社会的動物ではなく「身内一番」でいいのです。
逆に女性は、私もそうですが「うちの子一番!」みたいな、もともと身内びいきでアンフェアなところがあるので(笑)、もっと自分の成功の事を考えるとバランスがとれていきます。自分が社会的にどうすれば成功できるか、自分の中長期的なビジョンは何なのか、という数値に落としたビジョンを作っていくとよいです。
妻にも女性社員にも、デイリーな愛情を注げ!
あきら 男性が幸せになるために、身内びいきや妻との幸せを考えたとき、どのように足元を固めていけばよいですか。
川崎 しっかりとデイリーな愛情を注いで、家庭の危機管理をすることです。毎日の花の水やりのようなイメージです。「料理美味しかったよ」とか「トイレの花変えたんだ、いいね」とか。彼女がいろいろ工夫する事をちゃんと見てあげて、それをしっかりと口にしてあげるのがポイントです。女性は、一番身近で一番大事な人に気にかけられているという事で幸せを感じます。そして、女性は幸せになると、それこそ身内びいきに夫に対して愛情を注ぎます。打ち上げ花火のように1年に1度の豪華なディナーよりも、デイリーな承認に女性は愛情や安心を感じるのです。
あきら なるほど。分かりました。
川崎 それは女性社員も同じです。
あきら おお、女性社員も。
川崎 年に1回、優秀な人を発表して皆でバーンと表彰するよりも「見てたよ、この間のレポートすごかったね」「君のおかげで、これ成功したよ、ありがとう」「今の電話での対応、さすがだったね。」などです。
あきら そうですね。いやあ、ぼく個人は奥さんより女性社員のほうが難しい感じがします。
川崎 同じですよ。女性は本当に毎日承認を求めています。見ていてくれているという事が何よりの報償になります。
あきら やはり仕事でも、そうなのですね。
川崎 同じです。「私は別に部長なんてなりたくなかった」「ただ、直属の上司に認めて欲しかっただけです」という人はたくさんいます。男の人は部長になった事が、会社から認められているという事ですよね。けれども多くの女性はそうではありません。
あきら 確かに。いいですね。耳が痛いですね。

後編へつづく
次回は、「ヒモ男とアゲメン男性との違いは、〇〇があるかどうか!」をお届けします。
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「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」この記事への反響はこちら
この記事が経済専門ニュースサイト「NewsPicks」で取り上げられました。
本当にその通りと思う。なかなか出来ないが。>男の人は成功ではなく、自分の幸せとは何だろうという事について、もっと考えたほうがいいです。>【中編】女のプロ川崎貴子×中村あきら対談「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」 https://t.co/S5n3Po9VIF
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2016年3月13日
金言にあふれている…【中編】女のプロ川崎貴子×中村あきら対談「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」 https://t.co/PZXeaKMSCX @akira207さんから
— 千田 絵美 (@emilabo) 2016年3月13日
答え:超人か、1日48時間ある人かな。QT 【中編】女のプロ川崎貴子×中村あきら対談「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」 https://t.co/2RymPYzU8d
— 総合商社の中の人 (@shukatsushosha) 2016年3月13日
「男の人は、身近な人よりも遠い人から大事にするという習性があります。」に唸るしかない。さすが。
そこが社会的にフェアでいたい欲求というのがまたなるほどなと。
川崎貴子さん本当に素敵で尊敬する憧れの女性だわ…。私は本当もう超がつくほどの身内贔屓なので女おんなしてんな、と(笑)
— ゆけ (@yuke_numa) 2016年3月13日
プロフィール
川崎貴子(かわさき・たかこ)
1997年に人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。経営者歴18年。これまでに相談にのってきた女性は1万人以上という、女性マネジメントのプロ。女性誌での連載、執筆多数。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。2人の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)。近著にブログ「酒と泪と女と女」を書籍化した『愛は技術』(ベストセラーズ)。新刊『私たちがを仕事やめてはいけない57の理由』(大和書房)、『結婚したい女子のためのハンティング・レッスン』(総合法令出版)が発売中!
中村あきら(なかむら・あきら)
シリコンバレー在住経営者。両親が共働きの中、よく働く母と、料理など家事が得意な父の元で育ち、幼い頃から女性の社会進出やサポート力に興味を持つようになる。
IT経営者として起業後、世界中を巡りシリコンバレーに移住。最先端を行く経営者たちと出会う中で、ハードな環境で働く男女のパートナーシップを知り、経営者としての経験を活かした数百件の起業相談と数百件の恋愛相談に答えてきた実績から、独自の「parcy’sプログラム」を構築する。著書に『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』がある。
川崎貴子さんの本はこちら
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